第2世代抗ヒスタミン薬とは?副作用が少ない特徴を解説
医療と看護を知りたい
先生、第2世代抗ヒスタミン薬について教えてください。
医療の研究家
第2世代抗ヒスタミン薬は、1990年ごろに登場した非鎮静性の抗ヒスタミン薬のことだよ。第1世代のものより中枢神経作用が弱く、眠気や認知能力低下などの副作用が少ないのが特徴なんだ。
医療と看護を知りたい
第2世代抗ヒスタミン薬は、第1世代のものとどう違うんですか?
医療の研究家
第1世代は中枢神経作用が強く、眠気や認知能力低下などの副作用があったんだ。一方、第2世代は非鎮静性で、それらの副作用が少ないんだよ。
第2世代抗ヒスタミン薬とは。
「アレルギーや膠原病の治療で用いられる『第二世代抗ヒスタミン薬』とは、眠気や認知機能低下などの副作用があった『第一世代抗ヒスタミン薬』の欠点を改善するために開発された、1990年ごろから使われ始めた効果的な抗ヒスタミン薬のことです。」
第2世代抗ヒスタミン薬の特徴
第2世代抗ヒスタミン薬の特徴は、第一世代の薬と異なり、眠気を引き起こしにくいことです。これは、これらの薬が脳の特定の受容体に結合せず、主に周辺の受容体に作用するためです。また、抗コリン作用が弱く、口渇や便秘などの副作用も起こりにくいのが特徴です。さらに、第2世代抗ヒスタミン薬には、抗炎症作用や抗アレルギー作用があるものもあり、鼻炎や結膜炎などの症状を緩和する効果が期待できます。
第1世代抗ヒスタミン薬との違い
第1世代と第2世代の抗ヒスタミン薬には、いくつかの重要な違いがあります。第1世代の薬は、抗コリン作用が強く、眠気や口渇、ぼやけ視などの副作用を引き起こしやすくなります。一方、第2世代の薬は抗コリン作用が弱く、副作用が少ないのが特徴です。そのため、運転や作業中に抗ヒスタミン薬を服用しても、第2世代の薬の方が影響を受けにくくなります。
代表的な第2世代抗ヒスタミン薬
代表的な第2世代抗ヒスタミン薬には、「エバステル」「セチリジン」「フェキソフェナジン」「ロラタジン」などが挙げられます。これらは、従来の抗ヒスタミン薬よりも副作用の発生率が低く、非鎮静性であることが特徴です。そのため、日中の眠気や集中力の低下などの症状を引き起こしにくく、日常生活に支障をきたしません。また、比較的速効性があり、服用後数十分で効果が表れ始めます。
注意点と副作用
第2世代抗ヒスタミン薬は副作用が少ないことで知られていますが、まれに眠気や口の渇きなどの副作用が現れることがあります。また、一部の薬剤は肝臓に負担をかける可能性があるため、肝臓に疾患のある場合は医師に相談する必要があります。さらに、他の薬と相互作用を起こす可能性があるので、複数の薬を服用している場合は医師または薬剤師に相談することが大切です。
医療機関での処方方法
医療機関での処方方法
第2世代抗ヒスタミン薬は、医療機関で症状に合わせて適切に処方されます。鼻炎やアレルギー性結膜炎など、アレルギーの症状緩和に用いられます。具体的には、鼻水やくしゃみ、鼻づまり、目のかゆみ、充血などの症状を改善します。医師は、患者さんの症状や年齢、併用薬などを考慮して、最適な薬剤と用量を決定します。用法・用量は薬剤によって異なるため、処方された通りに服用することが重要です。