多血症をわかりやすく解説
医療と看護を知りたい
『多血症』について教えてください。
医療の研究家
『多血症』は、末梢血中の赤血球、ヘモグロビン濃度、ヘマトクリット値が基準範囲を超えて増加している状態のことです。
医療と看護を知りたい
『末梢血』とは何ですか？
医療の研究家
末梢血とは、心臓から送り出されて全身の毛細血管に達した血液のことです。
多血症とは。
「赤血球過多」と呼ばれる「多血症」は、血液中の赤血球の数やヘモグロビン濃度、ヘマトクリット値（血液中の赤血球が占める割合）が、正常値を上回っている状態を指します。
多血症とは何か？
多血症とは、血液中の赤血球数、ヘモグロビン量、ヘマトクリット値が増加した状態を指す病気です。これによって粘り気が増した血液が血管の中で流れにくくなり、さまざまな症状を引き起こします。原因としては、骨髄で赤血球が過剰に作られる場合や、赤血球が破壊されにくくなる場合などがあります。多血症は、適切な治療を受けなければ命に関わることもあります。そのため、症状に気づいたらすぐに医療機関を受診することが大切です。
多血症の原因
多血症の原因は多岐にわたる。最も一般的なのは、骨髄の造血幹細胞が異常増殖して赤血球を過剰に産生する場合だ。この異常増殖は、遺伝的素因や特定の血液疾患、喫煙などの環境要因によって引き起こされる可能性がある。
また、多血症を引き起こすもう一つの原因は、血液中での赤血球の破壊が抑制されることだ。例えば、腎臓病や肺疾患では、赤血球の産生を刺激するホルモンであるエリスロポエチンが過剰に産生される場合があり、これが多血症につながる。さらに、一部の薬剤や特定の化学物質への曝露も、多血症を引き起こすことがある。
多血症の症状
多血症は、血液中に赤血球やヘモグロビンが多すぎる状態を指します。これは、骨髄が過剰に赤血球を産生しているか、赤血球の寿命が長すぎる場合に起こります。
多血症の症状は、初期段階ではあまり目立ちません。しかし、病状が進行すると、次のような症状が現れることがあります。
* 頭痛
* めまい
* 耳鳴り
* 視覚障害
* 皮膚のかゆみ
* 多尿
多血症の診断
多血症の診断では、この疾患を確認するための検査について詳しく説明します。まず、医師は患者さんの症状や病歴を詳しく尋ねます。次いで、血液検査を行います。血液検査では、赤血球数、ヘモグロビン濃度、ヘマトクリット値などの指標を測定し、これらの値が高いかどうかを調べます。さらに、骨髄検査が行われることもあります。骨髄検査では、骨髄細胞を採取して、赤血球の生成が過剰になっていないかを確認します。その他の検査としては、遺伝子検査や画像検査などが必要な場合があります。これらの検査を総合的に行うことで、多血症の診断に至ります。
多血症の治療
多血症の治療は、その症状と重症度によって異なります。軽度の多血症の場合、治療を必要としないことがあります。しかし、より重度の多血症では、瀉血と呼ばれる血液を定期的に抜く治療法が一般的です。瀉血は、血液量を減らし、赤血球の過剰産生を抑える効果があります。また、薬物療法も多血症の治療に使用されます。これらは、赤血球の産生を抑制したり、凝固を防止したりする作用を持つ薬剤です。さらに、放射線療法や骨髄移植などのより侵襲的な治療法が、特定の重症な多血症患者に検討される場合があります。