ヘモグロビンとは?役割・基準値・貧血との関係
医療と看護を知りたい
ヘモグロビンの働きを教えてください。
医療の研究家
ヘモグロビンは、体内の各組織に酸素を運ぶ複合タンパク質です。
医療と看護を知りたい
赤血球1個に含まれるヘモグロビンの個数は何ですか?
医療の研究家
約2.8×108個です。
ヘモグロビンとは。
人体には、酸素を体に届けるヘモグロビンというタンパク質があります。血液には赤血球が1mlあたり約5億個あり、1個の赤血球には約2億8000万個のヘモグロビンが含まれています。
正常値は、男性で14~18グラム/デシリットル、女性で12~16グラム/デシリットルです。鉄分が不足すると、ヘモグロビンの生成が妨げられ、貧血になります。
ヘモグロビンの定義と役割
ヘモグロビンとは、赤血球に含まれるタンパク質です。血液中の酸素を全身の細胞や組織に運ぶ重要な役割を担っています。ヘモグロビンが酸素と結合すると明るくなることから、血液が酸素化されると鮮やかな紅色になります。また、ヘモグロビンは二酸化炭素を肺へと運び出す役割も果たしています。酸素と結合していないヘモグロビンは暗赤色を呈し、血液に酸素が不足していると、血液は酸素化されておらず暗く見えます。
血液中のヘモグロビン量
血液中のヘモグロビン量は、血液中に含まれるヘモグロビンの量を表しています。ヘモグロビンは赤血球内のタンパク質で、肺から全身に酸素を運搬する役割を担っています。健康な成人男性の場合、血液中のヘモグロビン量は13.2~16.9 g/dL、成人女性では11.6~15.2 g/dLが基準値とされています。
ヘモグロビンの基準値
-ヘモグロビンの基準値-
ヘモグロビンの基準値は、性別や年齢によって異なります。一般的に、成人男性では13.5~17.5g/dL、成人女性では11.5~15.5g/dLとされています。なお、新生児の場合は20g/dL以上と高く、加齢とともに基準値は低下していきます。
これらの基準値は、健康な人の平均的な値を表しています。ただし、個人差があるため、基準値を少し超えた場合や下回った場合でも、必ずしも異常ではありません。しかし、大幅に基準値を超過したり下回ったりしている場合には、貧血や多血症などの疾患が隠れている可能性があるため、医療機関を受診する必要があります。
ヘモグロビンの欠乏が貧血を起こす理由
ヘモグロビンは、赤血球の主要成分として酸素を全身に運ぶ重要な役割を担っています。しかし、ヘモグロビンが不足すると、全身に十分な酸素が行き渡らなくなります。これは、細胞が正常に機能するために必要な酸素が不足することで、倦怠感、息切れ、めまいなどの貧血症状を引き起こします。
ヘモグロビンと鉄の関係
ヘモグロビンは鉄を含んだタンパク質で、赤血球の中心に位置しています。鉄はヘモグロビンのヘム基を構成する重要な成分で、酸素を結合し、体内の組織や細胞に運搬する役割を果たしています。つまり、ヘモグロビンは酸素を運搬するのに不可欠なタンパク質であり、鉄はヘモグロビンが機能するために必要な必須要素なのです。