pH：医療分野における酸性・アルカリ性の指標
医療と看護を知りたい
先生、「pH」って何ですか？
医療の研究家
pHとは、液体の酸性度かアルカリ性を表す指標です。血液中のpHは、肺と腎臓の機能の影響を受けます。
医療と看護を知りたい
血液中のpHに影響を与えるのは、肺と腎臓なんですか？
医療の研究家
はい。肺はPaCO2（動脈血二酸化炭素分圧）に影響し、腎臓はHCO3⁻（重炭酸イオン）に影響します。これらの指標が血液中のpHを決定します。
pHとは。
医療用語として用いられる「pH」とは、「水素イオン濃度」を表す指標です。pHは、溶液が酸性なのかアルカリ性なのかを示します。血液のpHに影響を与えるのは、肺の働きを示す「動脈血二酸化炭素分圧（PaCO2）」と、腎臓の働きを示す「重炭酸イオン（HCO3⁻）」です。医療では主に、血液中の水素イオン濃度を指すときに「pH」を使用しています。
pHとは?
「pH医療分野における酸性・アルカリ性の指標」というの下、まず「pHとは？」というがあります。このは、pHが酸性とアルカリ性を示す尺度であり、0～14の範囲で示されることを説明しています。pH 7は中性、それより小さくなると酸性、大きくなるとアルカリ性を示します。医療分野では、pHのバランスが体の健康に不可欠で、異常なpH値はさまざまな疾患につながる可能性があります。
血液中のpHに影響を与える因子
血液のpHは、体の生理機能に影響を与える重要な指標です。このpHの値は、さまざまな要因によって変動します。
一次的な要因として、肺と腎臓が挙げられます。肺は呼吸によって二酸化炭素を排出することで血液中のpHを調整し、腎臓は水素イオンを尿中に排出してpHを調節します。
また、二次的な要因として、食生活や代謝が影響を与えます。酸性の食物を多く摂取すると血液中のpHが低下し、アルカリ性の食物を多く摂取するとpHが上がります。さらに、激しい運動や糖尿などの代謝異常でもpHが変動します。
医療分野におけるpHの重要性
医療分野において、pH（ペーハー）は酸性度を表す重要な指標です。pHは0（強酸性）から14（強アルカリ性）までの数値で表され、7が中性を示します。人体の適切な機能には、pHのバランスが不可欠です。
血液の正常なpH範囲は7.35～7.45の間で、この範囲外になると生命を脅かす可能性があります。pHが酸性側に偏るとアシドーシス、アルカリ性側に偏るとアルカローシスと呼ばれる状態になります。アシドーシスでは臓器障害や昏睡を引き起こし、アルカローシスでは筋肉のけいれんや意識障害を引き起こす可能性があります。
また、胃液のpHも重要です。胃液のpHが低下すると胃潰瘍を引き起こし、pHが上昇すると胃酸逆流症を引き起こす可能性があります。腎臓は血液のpHを調節するために重要な役割を果たし、尿中の酸とアルカリのバランスを調節します。これらの例からもわかるように、医療分野においてpHは患者の健康と治療方針の決定に重大な役割を果たしています。
pHの測定方法
pHの測定方法は多岐にわたり、用途や目的に応じて選択されます。最も一般的な方法は、pH試験紙やpH計など、試料とインジケーターを反応させる化学的手法です。pH試験紙は、特定のpH範囲に対応したインジケーターが含浸されており、試料に浸すことで色の変化を観察することでpHを推定できます。一方、pH計は、電極を使用して溶液中の水素イオン濃度を測定し、デジタル表示でpHを示します。また、分光光度法や滴定法など、より高度な手法も使用できます。
pHの正常値と異常値
-pHの正常値と異常値-
医療分野における pHは、溶液の酸性度またはアルカリ性を示す重要な指標です。正常値は血液では 7.35 ～ 7.45の範囲に保たれています。
この範囲を外れると、異常値として扱われます。pH が 7.35 未満になると、アシドーシスと呼ばれる酸性過多状態になります。逆に、pH が 7.45 を超えると、アルカローシスと呼ばれるアルカリ性過多状態を示します。