赤血球とは?酸素運搬の役割を果たす血球

赤血球とは?酸素運搬の役割を果たす血球

医療と看護を知りたい

「赤血球」について教えてください。

医療の研究家

「赤血球」は、酸素を全身の細胞に運ぶ役割を持つ血球です。

医療と看護を知りたい

赤血球はどうやってできるんですか?

医療の研究家

赤血球は造血幹細胞が分化してできた赤芽球からできますが、その過程で核を失います(脱核)。それが、赤血球が核を持たない理由です。

赤血球とは。

血液中の赤い血球である「赤血球」は、酸素を運ぶ役割を果たしています。赤血球は、造血幹細胞から分化した赤芽球が成長して細胞核を失う(脱核)ことで形成されます。

赤血球は、鉄を含む赤い色素ヘモグロビンを持っているため、赤く見えます。特徴的な円盤状の形をしており、中央がくぼんでいます。この形状は、赤血球の直径よりも細い毛細血管などを通過するときに変形して通り抜けやすくするためです。

赤血球の役割

赤血球の役割

赤血球は、体内の酸素を運ぶ重要な役割を担っています。血液中にヘモグロビンと呼ばれるタンパク質を含み、このヘモグロビンが酸素と結合することで、赤血球は肺から全身の細胞や組織に酸素を運搬することができます。赤血球は、酸素を放出したら今度は二酸化炭素を回収し、肺に戻して排出します。このように、赤血球は体内における酸素と二酸化炭素の交換に不可欠な役割を果たしているのです。

赤血球の形成

赤血球の形成

赤血球とは、血液中の重要な細胞で、酸素を全身の細胞に運搬する役割を果たしています。赤血球は、骨髄と呼ばれる骨の中にある組織で形成されます。骨髄では、幹細胞が未熟な赤血球(赤芽球)に分化し、その後、数日かけて成熟した赤血球へと発達します。成熟した赤血球は、核を失い、ヘモグロビンという酸素を結合するタンパク質で満たされます。このヘモグロビンが、血液中の酸素を結合し、全身に運搬するのです。

赤血球の形状

赤血球の形状

赤血球の形状は、その機能に不可欠です。これらの細胞は、中心に凹みがある円盤状をしています。この形は、表面積を最大化して酸素分子を取り込み、体の隅々にまで効率的に運ぶことができます。また、柔軟性にも優れており、狭い血管を容易に通過できます。赤血球の独特な形状は、酸素を迅速かつ効率的に全身に届けるための重要な適応です。

赤血球の色

赤血球の色

赤血球の目立つ特徴の1つは、その独特な色です。赤血球はヘモグロビンというタンパク質を含んでおり、これが光を吸収して赤色の色合いを与えています。ヘモグロビンは、酸素を結合する能力を有しており、この酸素を体内の細胞や組織に運搬する赤血球の酸素運搬機能に不可欠です。このため、赤血球の色は、その酸素運搬能力を反映しているとも言えます。

赤血球寿命

赤血球寿命

-赤血球寿命-

一般的な赤血球の寿命は約120日間です。生きた細胞ですが、核を持たず、柔軟な袋のような形をしています。この形のおかげで、細い血管を容易に通り抜けて酸素を体の隅々にまで届けることができます。赤血球が老化すると、脾臓や肝臓で破棄されます。

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