クラビクルバンドの仕組みと注意点
医療と看護を知りたい
クラビクルバンドって何ですか？
医療の研究家
鎖骨を骨折したときに使う固定帯のことだよ。鎖骨を骨折すると骨がずれると肩甲骨が丸まるように前に出てしまう。それを防ぐためにクラビクルバンドで胸を張る姿勢を保つんだよ。
医療と看護を知りたい
なるほど、鎖骨骨折の種類は何がありますか？
医療の研究家
鎖骨近位端骨折、鎖骨骨幹部骨折、鎖骨遠位端骨折の3種類があるよ。鎖骨骨幹部骨折は保存療法でクラビクルバンドを使うことが多いよ。
クラビクルバンドとは。
-鎖骨骨折の治療用装具「クラビクルバンド」-
クラビクルバンドは、鎖骨を骨折した患者さんの治療に用いられる装具です。主に鎖骨の中央部分の骨折に使用されます。
鎖骨骨折では、骨がずれると肩甲骨が前方に出て鎖骨が短くなります。これを防ぐため、クラビクルバンドで胸を張った姿勢を保ちます。
クラビクルバンドは、背中に固定する2本のベルトと胸に当たる背当てから構成されています。ベルトは両肩と腋の下を通して装着します。
-鎖骨骨折の種類-
鎖骨骨折は、折れた部分によって以下の3種類に分けられます。
* -鎖骨近位端（きんいたん）骨折:- 鎖骨の中心より内側で起こる珍しい骨折です。心臓に近い部位のため、手術以外の治療法（保存療法）が選ばれることが多いです。
* -鎖骨骨幹部骨折:- 鎖骨の中央部分で起こる骨折です。骨の癒合が良好なため、クラビクルバンドを使用した保存療法が選択されます。
* -鎖骨遠位端（えんいたん）骨折:- 鎖骨の中心より外側で起こる骨折です。癒合が困難なため、手術が行われる場合がほとんどです。
-クラビクルバンド使用時の注意点-
クラビクルバンドを強く締め付け過ぎると、腕にしびれが生じることがあります。これは、鎖骨の下を通る「腕神経叢」という神経の束が圧迫されるためです。腕神経叢からは、尺骨神経、正中神経、橈骨神経、腋窩神経、筋皮神経などが分岐しています。腕神経叢が圧迫されると、これらの神経がしびれて腕のしびれを引き起こします。
鎖骨骨折の種類
鎖骨骨折の種類
鎖骨骨折は、骨折の場所や方向によって分類されます。最も一般的な種類は中1/3骨折で、鎖骨の中央部分で発生します。鎖骨の外1/3骨折は、鎖骨が肩に向かって伸びている部分で発生します。さらに、鎖骨の内1/3骨折は、胸骨に近い部分で発生します。鎖骨骨折は、完全骨折または不完全骨折に分けられます。完全骨折では、骨が完全に2つに割れますが、不完全骨折では、骨に亀裂が入るだけです。
クラビクルバンド使用時の注意点
-クラビクルバンド使用時の注意点-
クラビクルバンドを装着する際は、いくつか注意すべき点があります。まず、用途に合わせて適切なサイズを選択することが重要です。小さすぎると窮屈になり、大きすぎると安定感が損なわれます。また、バンドは鎖骨にしっかりと密着するように装着し、すき間ができないようにします。無理やり締めすぎると不快感や痛みを引き起こす可能性があるため、適度な締め具合を保つことが大切です。さらに、長時間連続して着用するのは避けることが推奨されます。適度に休憩を取り、鎖骨や周辺の筋肉を休ませましょう。適切に使用することで、クラビクルバンドは怪我や痛みの軽減に役立ちますが、適切に使用しないと逆に不調を招く可能性があります。
クラビクルバンドの効果
-クラビクルバンドの効果-
クラビクルバンドとは、鎖骨を安定させるために使用される矯正器具です。主に、以下の効果が期待できます。
* -姿勢の改善- クラビクルバンドを着用することで、鎖骨が正しい位置に保持され、猫背や巻き肩の改善につながります。
* -肩こりや首痛の緩和- クラビクルバンドは、鎖骨周辺の筋肉をサポートすることで肩や首にかかる負担を軽減できます。
* -スポーツパフォーマンスの向上- 正しい姿勢は、運動時の効率を高めます。クラビクルバンドは、鎖骨を安定させて動作をスムーズにし、スポーツパフォーマンスを向上させる可能性があります。
* -その他の効果- クラビクルバンドは、他にも以下のような効果があると言われています。
* 呼吸機能の向上
* 睡眠の質の改善
* 肩関節の可動域の拡大
クラビクルバンドの使用法
クラビクルバンドの使用法は、その目的によって異なります。姿勢矯正のためには、肩甲骨を引き寄せるように装着します。上半身の安定性を高めたい場合は、肩の少し下を締めるように装着します。怪我の予防には、肩の筋肉をサポートするために、肩の少し上を締めます。
装着する際は、適切なサイズを選ぶことが重要です。小さすぎると締め付けが強すぎて痛みが出る場合があり、大きすぎると効果が得られません。また、長時間の使用は避けてください。長時間装着すると筋肉が硬くなり、血行が悪くなる可能性があります。最適な装着時間は、1日数時間程度です。
さらに、皮膚のトラブルを防ぐために、直接肌に着用しないようにしましょう。下着の上から装着するか、タオルなどを挟んで使用してください。
クラビクルバンドの選択
-クラビクルバンドの選択-
クラビクルバンドを選ぶ際には、サイズとフィット感が重要です。適切なサイズは、鎖骨のくぼみがバンドの両端とぴたりと合うように調整できるものです。バンドが緩すぎると、効果を発揮せず、逆にきつすぎると不快感が生じます。また、バンドの素材も考慮します。通気性のある素材は、運動中でも蒸れにくく快適です。さらに、バンドの形状も重要で、鎖骨を適切に支えられる形状のものを選びます。