内反足治療に用いられる『デニス・ブラウン副子』とは

内反足治療に用いられる『デニス・ブラウン副子』とは

医療と看護を知りたい

デニス・ブラウン副子って何ですか?

医療の研究家

内反足の治療に使う装具よ。足を矯正するためのものね。

医療と看護を知りたい

どうしてデニス・ブラウン副子を使うんですか?

医療の研究家

内反足は足が外側を向いちゃう状態なの。それを正しい方向に矯正するために使うのよ。特に、足の骨が柔らかい早期に使うと効果的よ。

デニス・ブラウン副子とは。

-内反足の治療に用いられる『デニス・ブラウン装具』-

内反足とは、足の甲が外側を向いた先天的な足の異常です。この治療に使用されるのがデニス・ブラウン装具です。

-デニス・ブラウン装具について-

デニス・ブラウン装具は、金属の棒の両端に角度調整可能な靴型の部品を装着した装具です。内反足で外側に向いた足を矯正する際に使用します。

この装具は、内反足の治療に関する論文を書いた英国のデニス・ブラウンにちなんで名付けられました。

-使用時期-

デニス・ブラウン装具による矯正は、足の骨が柔らかい早期に開始するのが効果的です。一般的に、生後3~4か月頃からの装着が推奨されています。

新生児の足の形状に異常が見られる場合、足首の極端な屈曲がみられる場合は、早期に整形外科を受診することが大切です。

-治療方法-

デニス・ブラウン装具を装着することで、内反足を矯正または改善することができます。装着は矯正位を保つために一定期間行われます。

患児の歩行開始後は、矯正靴に移行します。内反足の程度や治療段階に応じて、足の開く角度を調整します。

症状が改善しても、変形が再発しないことが確認されるまで装具の装着を継続する必要があります。早期に装具を外すと、内反足が再発したり、過剰に内側に足を曲げたりする恐れがあります。

-その他の治療法-

デニス・ブラウン装具を使用しても効果が不十分な場合、または矯正後に内反足が再発した場合は、外科的手術が必要になることがあります。また、治療開始が遅く、足部の組織が硬くなっている場合にも手術が必要になる場合があります。

デニス・ブラウン副子の特徴

デニス・ブラウン副子の特徴

デニス・ブラウン副子は、小児の内反足治療によく用いられる装具です。その特徴は、足首とつま先を固定し、足首関節を安定させます。また、底屈位(つま先を下に向けた状態)を保持し、内反(足首の親指側が内側に曲がった状態)を矯正するのに役立ちます。この副子は、調節可能なストラップを備えており、治療の進行に合わせて調整できます。

デニス・ブラウン副子の治療効果

デニス・ブラウン副子の治療効果

-デニス・ブラウン副子の治療効果-

デニス・ブラウン副子は、内反足を矯正するために用いられる装具です。治療効果は非常に高く、早期治療を開始することで、多くの場合、手術なしで内反足を治癒させることができます。

副子は、足首を適切な位置に固定し、内反した足の向きを修正します。これにより、足首周囲の靭帯や筋肉が正しい方向に伸びたり、強化されたりし、内反が改善されます。装具は通常数か月間装着され、定期的に調整しながら治療効果をモニタリングします。

治療の有効性は、患児の年齢や内反の程度など、さまざまな要因によって異なります。しかし、一般的に、生後6か月未満で治療を開始した場合、95%以上の症例で内反足が完全に治癒します。治療が遅れると治癒率が低下するため、内反足が疑われる場合はできるだけ早く医師に相談することが重要です。

デニス・ブラウン副子の装着時期

デニス・ブラウン副子の装着時期

デニス・ブラウン副子の装着時期は、患児の状態によって異なります。一般的には、診断後できるだけ早く装着することが望ましいとされていますが、生後1ヶ月以内に装着するケースが多いです。これは、この頃に足の骨がまだ柔らかいため、矯正効果が期待できるからです。ただし、生まれつき足が曲がっている重度の内反足の場合には、生後すぐに装着する場合もあります。また、軽度の内反足の場合は、歩行が始まってから装着することもあります。

デニス・ブラウン副子の装着方法

デニス・ブラウン副子の装着方法

デニス・ブラウン副子の装着方法

デニス・ブラウン副子を使用する際は、適切な装着方法を遵守することが不可欠です。まず、患児の足を中央のバーに合わせ、足首を90度に保ちます。次に、両側にネオプレン製のストラップを巻き付け、しっかり固定します。足首のサポートのため、底辺にプラスチックのエンドバーを配置します。副子の長さはお子様の足の長さに合わせて調整し、ぴったりフィットするようにします。背臥位の状態で装着し、お子様が快適に過ごせることを確認します。適切な装着によって、副子が適切に機能し、足の変形を是正することができます。

デニス・ブラウン副子の治療後の注意点

デニス・ブラウン副子の治療後の注意点

デニス・ブラウン副子を使用した内反足の治療後は、適切な管理とケアが重要です。まず、治療効果を維持するために、副子を指示された期間通りに装着する必要があります。また、副子を清潔に保ち、こまめに消毒することで感染症を防ぎましょう。

副子を装着している間は、患児の足を曲げたり伸ばしたりすることが難しくなります。そのため、お風呂に入る際には副子を外し、入浴後はすぐに装着し直す必要があります。副子を付けたままお風呂に入ると、水分の侵入による感染症のリスクが高まります。

さらに、患児の足を曲げる運動を定期的に行うことが大切です。副子を装着している間は特定の動きが制限されるため、運動によって筋肉の柔軟性を維持し、可動域を向上させることができます。医師や理学療法士の指導に従い、適切な運動を行いましょう。

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