足底板とは?種類や効果を解説

足底板とは?種類や効果を解説

医療と看護を知りたい

先生、『足底板』ってどういうものですか?

医療の研究家

足底板は、足裏のアーチを維持するために靴の中や地面に敷いて使う器具のことだよ。主に足のゆがみを矯正したり、スポーツのパフォーマンスを向上させたりするために使われるんだ。

医療と看護を知りたい

なるほど、足のゆがみを治すために使うんですね。

医療の研究家

そうなんだ。扁平足や外反母趾などの足のゆがみだけでなく、膝や股関節の変形、アキレス腱炎や腰痛などにも使われるよ。

足底板とは。

「足底板」とは、医療分野の整形外科で用いられる用語で、足の裏の本来のアーチを支えるために、足と靴、または足と床の間に装着する装具です。患者一人ひとりの足の形に合わせたオーダーメイドで作られます。

もともと扁平足などの足のゆがみを矯正する目的で作られていましたが、近年ではスポーツパフォーマンスの向上にも使われています。

■主な適応症例
・変形性膝関節症
・変形性股関節症
・外反母趾
・内反小趾
・足底腱膜炎
・アキレス腱炎
・腰痛
・扁平足
・ハイアーチ
・足の骨折による歩行障害時の歩行補助
・脳梗塞や脳性麻痺などの神経系統疾患による歩行障害時の歩行補助
・スポーツによるけが(ジャンパー膝、捻挫など)

足底板の効果が期待できる対象は広く、子どもから高齢者まで適用できます。

足底板とは

足底板とは

足底板とは、足に装着して、足や身体のバランスを整える医療器具です。主に、足裏のアーチをサポートし、足に過剰な負担がかからないように設計されています。足裏のアーチが崩れることで、膝や腰など、身体の他の部分にも痛みや不調が生じる場合があります。足底板を装着することで、足裏のアーチを適切な位置に保持し、身体全体のバランスを改善することができます。

足底板の種類

足底板の種類

足底板の種類

足底板には、目的や形状によってさまざまな種類があります。最も一般的なのは、アーチをサポートし、足部のアライメントを改善する「アーチサポート型」です。これらは、足の痛みの軽減や姿勢の改善に役立てることができます。

「カスタムメイド型」は、個人の足の形や症状に合わせて作られます。高度なサポートを提供し、重度の足の問題や怪我の治療に適しています。一方で、「市販型」は、一般的により安価で、軽度の痛みや不快感を軽減するために使用されます。

さらに、特殊な目的のために設計された足底板もあります。「かかと距骨底板」は、かかとの痛みを軽減し、「中足骨底板」は、足の中部の痛みやアーチ低下をサポートします。また、スポーツや活動に特化した「スポーツ用インソール」もあり、パフォーマンスの向上と足の保護に役立てることができます。

足底板の効果

足底板の効果

足底板の効果

足底板は、足にかかる荷重を適切に分散し、足裏のアーチを支えることで、様々な効果をもたらします。

* -疼痛の緩和- 足底筋膜炎や踵骨棘などの足底の痛みに対して、足底板が衝撃吸収と荷重分散の役割を果たし、痛みを和らげます。
* -姿勢改善- 足底板は足の位置を正しい位置に導くことで、姿勢を整えるのに役立ちます。これにより、腰痛や膝痛など、姿勢に関連した問題の改善にもつながります。
* -歩行機能の向上- 足底板が足裏のアーチを支えることで、歩行の安定性と効率が向上します。これにより、長時間の立ち仕事や歩行時の疲労軽減につながります。
* -スポーツパフォーマンスの向上- 足底板は、ランニングなどのスポーツにおいて、衝撃吸収と足元の安定性を高めることで、怪我の予防やパフォーマンスの向上に貢献します。
* -足の変形予防- 平足や外反母趾などの足の変形は、足底板によって足裏の構造を適切にサポートすることで、予防や進行防止に役立ちます。

足底板の適応例

足底板の適応例

-足底板の適応例-

足底板は、主に以下のような足や足首の症状がある方に適しています。

* 外反母趾拇指が内側へ曲がってしまう症状
* 内反小趾小指が内側へ曲がってしまう症状
* モートン病足指の神経が圧迫されて痛みやしびれが生じる症状
* 扁平足足の裏のアーチが低下した症状
* ハイアーチ足の裏のアーチが高くなった症状
* 踵骨棘踵の骨に棘が形成される症状
* アキレス腱炎アキレス腱に炎症が生じる症状

足底板の製作方法

足底板の製作方法

足底板の製作方法は、個々の足に合うようカスタマイズされています。一般的に、以下のような手順で行われます。

まず、足型の採寸を行います。通常は、専用の機械を使用して足の裏の形状をスキャンします。その後、このデータを基に、足底板の設計が行われます。通常、専門の医療従事者が、患者の足の状態や症状に基づいて設計を行います。

次の段階で、足底板の素材が選択されます。足底板の素材には、プラスチック、カーボンファイバー、コルクなどが使用されます。それぞれの素材には、耐久性、クッション性、サポート力などの異なる特性があります。

最後に、足底板が製造されます。これには、切削加工、成形、研磨などの工程が含まれます。足底板が完成すると、患者に装着され、フィット感が調整されます。この工程は、最適なサポートと快適さを確保するために重要です。

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