小児科の用語『対称性緊張性頸反射』とは?
医療と看護を知りたい
先生、「対称性緊張性頸反射」について教えてもらえますか。
医療の研究家
対称性緊張性頸反射とは、乳児に見られる原始姿勢反射の一つです。腹臥位で顎を上げると腕が伸びて足が屈曲し、顎を下げると、逆に腕が曲がって足が伸びます。
医療と看護を知りたい
なるほど。ということは、顎の位置によって腕と足の動きが変わるんですね。
医療の研究家
そうです。生後6カ月頃から発達し、11カ月頃に見られなくなる原始反射です。
対称性緊張性頸反射とは。
乳幼児に見られる「対称性緊張性頸反射」は、原始的な姿勢の反射です。赤ちゃんをうつ伏せの状態にしてあごを上げると、腕が伸びて足が曲がり、逆にあごを下げると腕が曲がって足が伸びます。この反射は生後約6か月で現れ、約11か月頃には消えます。
対称性緊張性頸反射とは
-対称性緊張性頸反射とは-
対称性緊張性頸反射(STNR)は、生後間もない乳児に見られる原始反射の一種です。この反射は、乳児が仰向けに寝ているときに、頭部を片側に向けると、その側に対応する腕が伸びて、反対側の腕が曲がるという反応を示します。これは、乳児の姿勢制御と運動能力の発達に重要な役割を果たしています。
発現する時期
『対称性緊張性頸反射』は生後間もない新生児にのみ見られる反射です。生後3か月頃から消失し、それ以降は消失しています。この反射は、赤ちゃんの頭位や姿勢を制御するために重要であり、初期の発達に欠かせないものです。
消失する時期
消失する時期
「対称性緊張性頸反射」は、通常、生後わずか数か月で消失します。生後2~4か月頃までにほとんどの赤ちゃんがこの反射を失い、首を制御し、頭を安定させるバランス感覚が発達します。しかし、一部の赤ちゃんでは、この反射が持続したり、消失が遅れたりする場合があります。持続する対称性緊張性頸反射は、運動発達や認知発達に影響を与える可能性があり、専門家の評価と治療が必要となる場合があります。
動作
動作における対称性緊張性頸反射では、赤ちゃんの頭が片側に傾くと、その側の腕と脚が伸び、反対側の腕と脚が曲がります。これは、首を傾けると脊髄から神経が腕や脚に伝わり、筋肉の緊張に変化をもたらすためです。この反射により、赤ちゃんは一方の腕を伸ばして物を取ったり、もう一方の腕を曲げて体を支えたりすることができます。この反射は生後数か月で消失することが多く、赤ちゃんの運動機能の発達に重要な役割を果たします。
関連する反射
関連する反射対称性緊張性頸反射には、関連する反射がいくつかあります。モロー反射は、急激な頭の動きに応じて腕を広げて抱き着く反射で、対称性緊張性頸反射と同時に消失します。フェンシング反射は、片側の頬を刺激すると腕がその方向に伸びる反射です。歩行反射は、足を支持面に着けると歩くような動きをする反射で、3か月頃までに見られます。これらの反射はすべて、赤ちゃんの生存と発達に重要な役割を果たしており、それらの消失は、脳の発達と神経系の成熟の重要なマイルストーンを示しています。