異常呼吸パターンとは?4つの異常と成人の正常呼吸
医療と看護を知りたい
先生、異常呼吸パターンについて教えてください。
医療の研究家
はい。異常呼吸パターンは、呼吸回数の異常、呼吸の深さの異常、呼吸リズムの異常、呼吸様式の異常に分けられます。
医療と看護を知りたい
ありがとうございます。成人の正常な呼吸数は何回ですか?
医療の研究家
1分間あたり12~20回です。
異常呼吸パターンとは。
呼吸器系で用いられる「異常呼吸」とは、呼吸パターンの異常を指します。異常呼吸パターンには以下のような種類があります。
* 呼吸数の異常
* 呼吸の深さの異常
* 呼吸リズムの異常
* 呼吸様式の異常
健康な成人の場合、通常の呼吸数は1分あたり12~20回、1回の呼吸で換気する量は400~500mLです。呼吸のリズムは概ね規則正しく行われます。
異常呼吸パターンの4つの分類
異常呼吸パターンの4つの分類
異常呼吸は、正常な呼吸パターンから逸脱する呼吸の異常です。異常呼吸パターンは、大きく4つのタイプに分類されます。
1. -過呼吸-呼吸が速く、浅くなります。
2. -低呼吸-呼吸の頻度が遅く、深くなります。
3. -過呼吸性無呼吸-通常、睡眠中に発生し、無呼吸(呼吸が一時的に停止する)が繰り返されます。
4. -閉塞性無呼吸-空気が気道を通過できないために、無呼吸が発生します。通常、睡眠中に発生します。
呼吸回数の異常
呼吸回数の異常とは、正常な呼吸回数から逸脱した状態を指します。健康な成人の正常呼吸数は、1分あたり12~20回です。これより多い場合は頻呼吸、少ない場合は徐呼吸と呼ばれます。
頻呼吸は、運動時、不安時、発熱時などに見られ、身体が必要とする酸素量が増加したときに起こります。一方、徐呼吸は、過呼吸後、麻薬の使用時、脳卒中や外傷後の脳機能障害などに見られ、呼吸中枢の抑制が原因で発生します。いずれの場合も、潜在的な健康問題の兆候である可能性があるため、適切に管理することが重要です。
呼吸の深さの異常
呼吸の深さの異常は、呼吸の大きさが正常から逸脱することを指します。呼吸が浅い「頻呼吸」と、呼吸が深い「過呼吸」の2種類があります。頻呼吸では、浅く速い呼吸により、二酸化炭素が十分に排出されず、血液中に蓄積します。一方、過呼吸では、深く速い呼吸により、二酸化炭素が過剰に排出され、血液中の酸素が減少します。
呼吸リズムの異常
呼吸リズムの異常
正常な呼吸では、規則的な一定のリズムで行われます。しかし、呼吸リズムが崩れると、以下のような異常が発生することがあります。
* -周期性呼吸- 一定の周期で呼吸が浅くなったり深くなったりを繰り返す異常です。脳の呼吸調節中枢に障害がある場合などに発生します。
* -チェイン・ストークス呼吸- 周期性呼吸の一種で、浅い呼吸が急速に深くなってピークに達した後、一時的に呼吸が停止します。このパターンは、心不全や心筋梗塞などの重篤な病態でみられます。
* -クスマウル呼吸- 意識がもうろうとしており、大口で速い呼吸を繰り返す異常です。糖尿病性ケトアシドーシスや腎不全などで発生します。
* -バイオット呼吸- 不規則な呼吸の深さとリズムを特徴とする異常です。脳幹障害や薬物の影響で起こることがあります。
呼吸様式の異常
呼吸様式の異常は、正常な呼吸パターンからの逸脱を指します。これらは、呼吸の深さ、速度、またはリズムの変化によって特徴付けられます。一般的な呼吸様式の異常には以下が含まれます。
* -過呼吸-異常なほど速く深く頻繁な呼吸。
* -頻呼吸-異常なほど速い呼吸。
* -徐呼吸-異常なほど遅い呼吸。
* -低呼吸-異常なほど浅い呼吸。