呼吸器用語『横隔膜』の役割と仕組み
医療と看護を知りたい
先生が説明してくださった『横隔膜』についてもう少し詳しく知りたいです。
医療の研究家
横隔膜は、胸腔と腹腔を隔てる、膜状の筋肉組織です。呼吸において重要な役割を果たします。
医療と看護を知りたい
横隔膜はどのように呼吸に関係しているのでしょうか?
医療の研究家
収縮すると、横隔膜は平らになり、胸腔が広がります。これにより、気圧が下がり、空気が肺に流れ込みます(吸気)。
横隔膜とは。
呼吸器の分野で重要な用語である「横隔膜」とは、胸と腹を隔てる膜状の筋肉で、呼吸に重要な役割を果たしています。
横隔膜とは?
横隔膜とは?
横隔膜とは、胸腔と腹腔を隔てるドーム型の筋肉です。体の内部から見ると、左右の肺を覆っているように見えます。横隔膜は横隔神経によって支配されており、胸郭を広げたり狭めたりする主要な呼吸筋となっています。
横隔膜の役割
横隔膜の役割は、呼吸に関わる重要な筋肉です。胸腔と腹腔を隔てる筋肉の膜で、収縮と弛緩によって胸腔容積を変化させて呼吸を可能にしています。
横隔膜は呼吸の開始時に収縮します。収縮するとドーム状をした横隔膜が平らになり、胸腔容積が拡大します。これにより肺が膨らみ、空気を取り込みます。
次に、横隔膜は弛緩します。弛緩すると横隔膜がドーム状に戻り、胸腔容積が縮小されます。これにより肺内の空気が押し出され、呼気が行われます。
つまり、横隔膜の収縮と弛緩によって、肺の容積が変化し、空気の出入りが制御されているのです。
横隔膜の仕組み
横隔膜の仕組み
横隔膜は、ドーム型の筋肉で、胸腔と腹腔を隔てています。主に横隔膜筋線維で構成されており、胸骨、肋骨、腰椎に付着しています。横隔膜の円周部は腱中心と呼ばれる中央の腱組織で、心臓を取り囲んでいます。
横隔膜と呼吸の関係
横隔膜は、胸腔と腹腔を隔てる筋肉で、呼吸において極めて重要な役割を果たしています。呼吸をするときは、横隔膜が収縮し、胸郭を拡大させます。これにより胸腔内の圧力が低下し、肺に空気を吸い込めます。息を吐くときには、横隔膜が弛緩して胸郭が縮み、肺から空気が押し出されます。この収縮と弛緩の繰り返しにより、呼吸が維持されています。
横隔膜の障害
横隔膜の障害
横隔膜は、呼吸器系において重要な働きを担っていますが、さまざまな障害が発生する可能性があります。最も一般的な障害の1つが横隔膜ヘルニアで、これは横隔膜に穴が開き、腹腔の臓器が胸腔に移動することです。この状態は、消化不良、胸痛、呼吸困難などの症状を引き起こします。
他の横隔膜の障害としては、横隔膜麻痺があります。これは、横隔膜を支配する神経が損傷することで発生し、横隔膜の動きを妨げます。これにより、呼吸困難や疲労感につながります。また、横隔膜の萎縮も障害の一種で、これは長期間の不使用や病気などが原因で横隔膜が弱まることです。これにより、呼吸能力が低下する可能性があります。