僧帽筋:背部の筋肉が呼吸に果たす役割

僧帽筋:背部の筋肉が呼吸に果たす役割

医療と看護を知りたい

『僧帽筋』について教えてください。

医療の研究家

僧帽筋は上背部の筋肉で、肩関節の動きに関わっています。その形状が台形に似ているため、英語ではTrapeziusと呼ばれています。

医療と看護を知りたい

僧帽筋の動作について詳しく知りたいです。

医療の研究家

僧帽筋は、起始する部位によって異なる動作を行います。上部は肩甲骨と鎖骨を上内方へ引き上げ、中部は肩甲骨を内側へ引き、下部は肩甲骨を内下方に引き下げます。また、僧帽筋は強制吸気をする際の呼吸補助筋の一部にもなっています。

僧帽筋とは。

背中の筋肉である「僧帽筋」は、肩の上の僧帽をかぶったカトリック修道士に似ていることからその名が付けられました。菱形の形状をしており、首の後ろ、第12胸椎、両方の肩関節に位置しています。

僧帽筋の筋肉の始まりは、後頭部の出っ張り、首の靭帯、12個目の胸椎の棘の部分です。筋肉の終わりは、両側の鎖骨の外側3分の1、肩峰、肩甲骨の肩の突起です。

上部の筋肉繊維は下に向かって、その後横に向かって伸びます。下部の筋肉繊維は上に向かって、その後横に向かって伸びます。全体として、僧帽筋は肩甲骨と鎖骨の外側を背骨に向かって引っ張る働きをしますが、筋肉繊維の始まりによって動作が異なります。

上部は肩甲骨と鎖骨を内側と上に引き上げ、中部は肩甲骨を内側に引き、下部は肩甲骨を内側と下に引き下げます。また、僧帽筋は息を吸い込む際に補助する筋肉になります。

僧帽筋を支配する神経は副神経と頸神経叢で、反対の働きをする筋肉(拮抗筋)は前鋸筋と広背筋です。

僧帽筋の概要

僧帽筋の概要

僧帽筋は、背中の筋肉で、首と肩甲骨をつないでいます。2つの大きな筋束からなり、三角形の形をしています。僧帽筋は、肩をすくめたり、肩甲骨を安定させたりする働きがあります。また、呼吸運動にも関与しており、吸気時に肋骨を引き上げて胸腔を広げます。

僧帽筋の名前の由来

僧帽筋の名前の由来

僧帽筋の名前の由来

僧帽筋という名称は、その形に由来しています。僧帽または капю状筋(こうじょうきん)とも呼ばれるように、襟元を覆う僧侶のかぶり物の形に似ていることから名付けられました。頭部から脊椎にかけて接続されており、肩の後ろから首までを覆うように広がっています。この独特な形状が、僧帽筋の役割である肩や上半身の動きと呼吸を支えるのに役立っています。

僧帽筋の構造と機能

僧帽筋の構造と機能

僧帽筋背部の筋肉が呼吸に果たす役割

「僧帽筋の構造と機能」では、僧帽筋の構造と働きについて焦点を当てています。僧帽筋は、首の後ろから肩に向かって扇状に広がる大きな筋肉です。肩甲骨を脊柱から離す働きがあり、肩をすくめたり、腕を後ろに回したりといった動作に関与しています。また、呼吸にも重要な役割を果たします。僧帽筋が収縮すると、胸腔を拡張させ、空気を吸うことができます。

僧帽筋の支配神経と拮抗筋

僧帽筋の支配神経と拮抗筋

僧帽筋の支配神経と拮抗筋

僧帽筋を制御する支配神経は「副神経」と呼ばれる神経です。この神経は脳幹から伸びており、僧帽筋を肩をすくめる動作を行うように収縮させています。僧帽筋の拮抗筋として働く筋肉は「菱形筋」と「広背筋」です。菱形筋は僧帽筋のすぐ上の肩甲骨の間にある筋肉で、肩甲骨を引き寄せる動作を行います。広背筋は背中の中央にある大きな筋肉で、肩甲骨を後ろに引き下げる動作を行います。これらの筋肉との協調により、僧帽筋は肩や腕のさまざまな動きを円滑に行うことができます。

僧帽筋と呼吸

僧帽筋と呼吸

僧帽筋背部の筋肉が呼吸に果たす役割。

僧帽筋と呼吸の関連性は、あまり知られていませんが、重要です。僧帽筋は、頸部と胸部の境界付近にある、広くて平たい筋肉です。この筋肉は、肩の挙上、肩甲骨の引き下げ、旋回などの肩関節の動きを制御しています。

さらに、僧帽筋は、補助呼吸筋としても機能します。補助呼吸筋は、運動時や安静時など、呼吸需要が高まるときに活動する筋肉です。僧帽筋が収縮すると、胸郭が上方および外方に引き上げられ、肺に空気を取り込む空間が増えます。これにより、より深く、より効率的な呼吸が可能になります。

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