肋骨について
医療と看護を知りたい
肋骨とは何ですか?
医療の研究家
肋骨は、胸部の骨で、脊椎と胸骨と一緒に胸郭を形成しています。
医療と看護を知りたい
胸郭とは何ですか?
医療の研究家
胸郭は、胸部を囲む骨と軟骨の構造で、心臓、肺、その他の重要な臓器を保護しています。
肋骨とは。
呼吸器系の医学用語では、「肋骨(ろっこつ)」と呼ばれる骨があります。この肋骨は胸部を覆い、脊椎と胸骨と一緒に胸郭を作り上げています。
肋骨とは?
肋骨とは、胸郭を形成する骨の集合体です。24本の肋骨があり、そのうち12本が真肋と呼ばれ、胸骨に直接つながっています。残りの10本は偽肋と呼ばれ、軟骨を介して胸骨に接続されています。肋骨は、内臓を保護する役割や、呼吸運動を補助する役割があります。
肋骨の構造と機能
-肋骨の構造と機能-
人体を構成する肋骨は、左右対称に12対備わっています。それぞれの上部には肋頭があり、脊柱の椎骨に結合しています。肋中は肋骨の中間部分で、軟骨性の組織で構成されています。そして肋骨の先端は軟骨性の肋軟骨で胸骨に結合されています。
肋骨の主な機能は、胸腔を保護し、呼吸を助けることです。胸腔は肺や心臓などの重要な臓器を収容しており、肋骨は外傷からそれらを守ります。また、肋骨は息を吸うときに胸腔を拡大させ、肺に空気が入るスペースを作ります。さらに、息を吐くときには胸腔を縮小させて、肺から空気を排出する役割を果たします。
肋骨の役割
-肋骨の役割-
肋骨の主な役割は、胸腔を保護することです。 胸腔には、心臓や肺などの重要な臓器が収められています。肋骨は、これらの臓器を衝撃や圧力から守る堅牢な骨格構造を形成しています。また、呼吸を補助する役割も担っています。肋骨は、胸郭の拡張と収縮に合わせて動くことで、肺の容積を変化させて呼吸を促します。さらに、体の姿勢を保つのにも役立っています。肋骨は、背骨と鎖骨と共に、上半身の安定性を向上させています。
肋骨の病気
肋骨の病気
肋骨にもさまざまな病気が起こりえます。代表的なものとして、「肋間神経痛」があります。これは、肋骨の間を通る肋間神経が圧迫されることで起こる痛みです。また、「肋軟骨炎」は、肋骨と胸骨をつなぐ軟骨が炎症を起こすことで生じる痛みです。ほかにも、「肋骨折」や「肋骨脱臼」など、外傷による肋骨の損傷もあります。これらの病気を放置すると、痛みが持続したり、呼吸困難や臓器損傷などの重篤な合併症を引き起こす可能性があります。
肋骨骨折の治療
-肋骨骨折の治療-
肋骨骨折の治療は、骨折の重症度によって異なります。単純な骨折の場合、安静と痛み止め、固定ベルトによる外固定が通常は十分です。しかし、複数の肋骨が折れたり、胸腔内臓器に損傷を及ぼすような重症な骨折の場合は、手術が必要になる場合があります。
手術では、通常、折れた肋骨を金属プレートやワイヤーで固定します。これにより、肋骨が正常な位置に戻り、適切に癒合するのを助けます。さらに、胸腔内の損傷を修復する場合もあります。手術後は、一般的に回復に数週間かかり、その後も定期的なフォローアップが必要になります。重症な肋骨骨折の場合、完全な回復までに数か月かかることがあります。