血液に関すること

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播種性とは?全身に広がる疾患を指す医療用語

播種性とは、全身に広く散らばって病変ができる疾患を表す医療用語です。この語源はラテン語の「dissemino(蒔く)」に由来しています。播種するとは、種子を広い範囲にまいて、多くの植物を育てようとする行為です。同様に、播種性疾患では、病巣が体のさまざまな部位に飛び火するように、種子のように広がっていきます。このため、播種性疾患は、特定の臓器や組織だけに限らず、全身に影響を及ぼすのが特徴となっています。
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造血幹細胞とは?その役割と性質を解説

「造血幹細胞の役割」では、造血幹細胞が持つ重要な機能について説明します。造血幹細胞はすべての血液細胞の祖細胞であり、骨髄や臍帯血などの組織に存在します。造血幹細胞は、赤血球(酸素を運ぶ)、白血球(感染から守る)、血小板(止血に不可欠)など、さまざまな種類の血液細胞に分化することができます。この分化能力のおかげで、造血幹細胞は、怪我や病気によって失われた血液細胞を継続的に補充し、健康的な血液系の維持に不可欠な役割を果たしています。
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ミエロペルオキシダーゼ:好中球・単球に存在する重要な酵素

-ミエロペルオキシダーゼとは?- ミエロペルオキシダーゼ(MPO)とは、好中球と単球に存在する重要な酵素です。ヘムを含有するペルオキシダーゼであり、過酸化水素とハロゲン化物イオン(主に塩化物イオン)を使用して、次亜塩素酸や次亜臭素酸などの強力な酸化性物質を生成します。これらの物質は、細菌や真菌などの病原体の殺傷に重要な役割を果たしています。さらに、MPOは炎症反応にも関与しており、炎症部位で白血球の遊走を促進し、活性酸素種の産生に関わっています。
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同種末梢血幹細胞移植とは?

-同種末梢血幹細胞移植の種類- 同種末梢血幹細胞移植は、供血者からの末梢血(血管内の血液)から幹細胞を採取して移植する手法です。移植の種類は、以下の2つに分けられます。 * -非血縁移植(アロジェニック移植)-遺伝的に一致しない供血者から幹細胞を移植する方法です。一般的に、HLA(ヒト白血球抗原)型の適合性に基づいて供血者を選択し、免疫抑制剤を使用して移植片拒絶を予防します。 * -血縁移植(シンジェニック移植)-遺伝的に一致する親族(双生児など)から幹細胞を移植する方法です。免疫抑制剤を使用する必要がなく、移植片拒絶のリスクが低くなります。
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骨髄検査とは?種類や実施方法を解説

骨髄検査の種類 骨髄検査には、以下のようにさまざまな種類があります。 * -骨髄穿刺- 骨髄を採取する最も一般的な方法で、骨盤の後ろ側の骨または胸骨から針を挿入します。 * -骨髄生検- 骨髄を採取するもう一つの方法で、骨髄穿刺では得られない骨髄組織の構造を調べるために用いられます。 * -骨髄吸引- 骨髄から血液を採取するもので、再生不良性貧血やその他の血液疾患を診断するために使用されます。 * -骨髄培養- 骨髄サンプルを培養皿で培養して、特定の細胞の種類を増殖させ、白血病やリンパ腫などの疾患を診断します。
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血栓について知ろう:脳神経系の健康への影響

血栓とは何か 血栓とは、血液中に形成される血のかたまりで、血管の流れを妨げます。血栓は通常、ある種の損傷や病気によって傷ついた血管壁に血小板やフィブリンというタンパク質が集まって形成されます。正常な血液の流れでは、血液は凝固を防ぐ物質を含んでいますが、血管壁が損傷すると、この凝固システムが活性化して血栓を形成します。このプロセスは、怪我をしたときに傷口をふさぐために必要ですが、血管内で血栓が形成されると、重大な健康問題につながる可能性があります。
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血友病:原因、症状、治療

血友病とは、血液が正常に固まらない遺伝性の疾患です。この病気は、特定の血液凝固因子(血液中のタンパク質)が不足または機能していないために起こります。このタンパク質は、負傷したときに血液が凝固し、出血を止めるために不可欠です。血友病があると、小さな怪我でも過度の出血を引き起こし、関節や筋肉に血腫ができることもあります。また、重症の場合には生命を脅かすような出血を招く可能性もあります。
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白血病って何?〜種類や進行速度による分類〜

白血病は、骨髄において血球形成に異常が生じて引き起こされる悪性腫瘍です。通常、骨髄は赤血球、白血球、血小板などの正常な血球を産生します。しかし、白血病では異常な白血球が制御不能に増殖し、正常な血球の産生を妨げます。その結果、貧血、感染症、出血などのさまざまな症状が現れます。
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白血球走化因子とは?炎症反応における重要な役割

白血球走化因子とは、白血球細胞が特定の部位に移動するよう誘導するタンパク質やペプチドのことで、炎症反応において重要な役割を果たしています。炎症反応では、感染や損傷部位に白血球を呼び寄せるために、白血球走化因子が放出されます。白血球は、感染源の除去や組織の修復に不可欠な役割を担っています。
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血液中の顆粒球

顆粒球とは 血液中の細胞成分には、白血球、赤血球、血小板の3種類があります。白血球は、免疫機能を担う細胞群で、顆粒球、リンパ球、単球などの種類があります。顆粒球は、白血球の中で最も多く存在する細胞で、血液中に含まれる白血球の約60~70%を占めます。顆粒球は骨髄で作られ、血液中を循環して、細菌や真菌などの感染源を攻撃・貪食する役割を担っています。