免疫に関すること HLAとは?ヒトの主要組織適合遺伝子複合体 -HLAの定義- HLA(ヒト白血球抗原)-は、ヒトの主要組織適合遺伝子複合体-(MHC)とよばれる遺伝子の集合です。MHCは、細胞が他の細胞を認識し、自己と非自己を区別できるようにするのに重要な役割を果たしています。HLA分子は、すべての核を持つ細胞の表面に発現しており、免疫系の機能に不可欠です。HLAは、組織適合性抗原としても知られており、臓器移植の適合性を決定する際の重要な因子でもあります。 2024.04.18 免疫に関すること
免疫に関すること 抗Sm抗体とは? SLEと関連する自己抗体の役割 抗Sm抗体とは、自己抗体の一種であり、Sm抗原という特定のタンパク質を標的としています。自己抗体とは、自分の体の構成成分を攻撃する抗体のことです。抗Sm抗体は、全身性エリテマトーデス(SLE)と呼ばれる自己免疫疾患と関連しています。SLEでは、免疫システムが誤って自身の組織を攻撃し、炎症や組織損傷を引き起こします。抗Sm抗体は、SLE患者の約30~40%で陽性と判定され、SLEの診断に役立てることができます。 2024.04.17 免疫に関すること
免疫に関すること 免疫グロブリンが沈着する病変「フィブリノイド変性」とは フィブリノイド変性とは、免疫グロブリンを含む血漿タンパク質が血管壁に沈着することによって引き起こされる病変のことです。この沈着物は、線維性物質とヒアルロン酸が混合したものであり、血管壁を肥厚させ、硬くします。フィブリノイド変性は、免疫複合体の形成によって引き起こされ、全身性エリテマトーデスや血管炎などの自己免疫疾患でよくみられます。 2024.04.17 免疫に関すること
免疫に関すること ステロイドとは?医療における用語をわかりやすく解説 -ステロイドの定義- ステロイドとは、4つの環状構造を持つ固有の化学構造で構成された有機化合物のグループです。これらは、体内で天然に生成されるステロイドホルモンと、医学的に使用される合成ステロイドに分類されます。ステロイドホルモンは、コレステロールから生成され、成長、発育、生殖などの身体機能を制御する役割を担っています。一方、合成ステロイドは、特定の医療目的のために開発され、炎症の抑制、喘息の治療、筋肉量の増加などに使用されています。 2024.04.17 免疫に関すること
免疫に関すること 医療用語『ハプテン』とは? ハプテンとは、それ自体では免疫反応を引き起こさない小さな分子です。しかし、タンパク質などのキャリア分子と結合されると、免疫系が認識して抗体を作るようになります。この抗体が、ハプテンを標的にして結合すると、アレルギー反応や自己免疫疾患を引き起こす可能性があります。たとえば、ヘビの毒や一部の薬剤などには、ハプテンが含まれており、これが免疫系を刺激してアレルギー反応を引き起こすことがあります。 2024.04.18 免疫に関すること
免疫に関すること 医療用語「CD」の意味と意義 -CD(クラスターオブディファレンティエーション)とは- 医療用語「CD」は「クラスターオブディファレンティエーション」を略したものです。これは、細胞表面に存在する特定の抗原(タンパク質)を識別するために使用される分類システムです。細胞表面の抗原は、細胞の機能や特性を決定します。CDマーカーは、細胞の種類、成熟度、活性状態を区別するために使用されます。例えば、白血球の表面には、特定のCDマーカーが発現しており、それによって細胞の種類を識別できます。 CDシステムにより、科学者や医師は免疫細胞、癌細胞、幹細胞などのさまざまな細胞集団を研究し、区別することができます。また、病気の診断、治療、監視において重要な役割を果たしています。特定のCDマーカーが発現しているか否かを調べることで、疾患の進行状況や予後を評価したり、治療法を決定したりすることができます。 2024.04.17 免疫に関すること
免疫に関すること 全身性自己免疫疾患とは?原因や症状、治療法をわかりやすく解説 全身性自己免疫疾患とは、免疫システムが誤って自分の体の健康な細胞を攻撃する状態のことを指します。このシステムは通常、細菌やウイルスなどの外敵から体を守るために働きますが、自己免疫疾患では、免疫系は自身の細胞を異物と誤認して攻撃してしまいます。この攻撃によって炎症や組織損傷が生じ、さまざまな症状を引き起こすのです。 2024.04.17 免疫に関すること
免疫に関すること B細胞とは?リンパ球の一種で免疫を担う -B細胞の役割とリンパ球中の割合- B細胞は、免疫システムに関わる重要なリンパ球の一種です。リンパ球は、病原体や異物に対する体の防御システムである免疫反応を担っています。リンパ球には、T細胞、B細胞、NK細胞など、さまざまな種類があります。 B細胞の主な役割は、体液性免疫を介して抗体を産生することです。抗体は、特定の病原体や異物と結合し、それらを無力化し、除去します。B細胞は、病原体が体内に侵入すると活性化され、抗体を産生するプラズマ細胞に分化します。 リンパ球の中では、B細胞の割合は10~30%を占めます。他のリンパ球種であるT細胞は、B細胞よりも多く、リンパ球の約60~80%を占めています。リンパ球の構成は、個人や免疫系の状態によって異なります。 2024.04.17 免疫に関すること
免疫に関すること リンパ節:免疫の要 リンパ節とは、体内に細菌やウイルスなどの異物が侵入した際に反応する、免疫系の大切な器官です。リンパ液の通り道に点在しており、リンパ節を通過するリンパ液から感染源となる異物をろ過し、無害な状態にします。さらに、これらの異物を攻撃するためのリンパ球と呼ばれる免疫細胞を産生します。リンパ節は、体のいたるところに存在していますが、特に首、腋窩、鼠蹊部などに多く分布しています。 2024.04.17 免疫に関すること
免疫に関すること CD4とは? -CD4とは?- -CD4とは-、免疫系において重要な役割を果たす蛋白質です。この蛋白質は、ヘルパーT細胞と呼ばれる白血球の表面に存在しています。ヘルパーT細胞は、免疫系が感染症やその他の脅威に対する防御を調整する上で不可欠な細胞です。 CD4は、ウイルスや細菌などの異物に付着したMHC-II分子と呼ばれる蛋白質に結合します。この結合により、ヘルパーT細胞が異物を認識することができ、免疫応答を開始し、病原体を排除します。 2024.04.17 免疫に関すること