アルドステロンとは?仕組み・働き・関連疾患を徹底解説

アルドステロンとは?仕組み・働き・関連疾患を徹底解説

医療と看護を知りたい

『アルドステロン』という言葉の意味を教えてください。

医療の研究家

『アルドステロン』は、副腎皮質から分泌されるホルモンです。

医療と看護を知りたい

副腎皮質から分泌されるということですか?

医療の研究家

そうです。アルドステロンは、副腎の皮質部分から分泌されます。

アルドステロンとは。

「アルドステロン」とは、医療分野で用いられる用語で、ホルモンの1種を指します。このホルモンは副腎皮質から分泌されています。

アルドステロンとは

アルドステロンとは

アルドステロンとは、副腎皮質球状帯から分泌されるステロイドホルモンの一種です。主な働きは、腎臓でナトリウムとカリウムの再吸収を調節することで、体内の電解質バランスを維持することにあります。具体的には、ナトリウムの再吸収を促進し、カリウムの排泄を促進することで、血液中のナトリウム濃度を上昇させ、カリウム濃度を低下させます。

アルドステロンの合成と分泌

アルドステロンの合成と分泌

アルドステロンの合成と分泌

アルドステロンは、副腎皮質球状帯と呼ばれる副腎の特定の領域で生成されます。この合成は、レニン-アンジオテンシン-アルドステロン系(RAAS)と呼ばれるホルモン経路の一部です。RAASは、血圧と電解質バランスを調節する役割を担っています。

RAASが活性化されると、レニンという酵素が腎臓から放出されます。レニンは血流中のアンジオテンシノーゲンアンジオテンシンIに変換し、さらにアンジオテンシン変換酵素(ACE)によってアンジオテンシンIIに変換されます。アンジオテンシンIIは副腎皮質球状帯に作用し、アルドステロンの放出を刺激します。

アルドステロンの働き

アルドステロンの働き

アルドステロンは、腎臓におけるナトリウムの再吸収を促進し、カリウムの排泄を増加させる働きがあります。この作用によって、血漿浸透圧の上昇と血漿容量の維持に貢献しています。さらに、アルドステロンは遠位尿細管と集合管の酸分泌を促進し、血中の酸性度の調整にも関与しています。

アルドステロン過剰と不足

アルドステロン過剰と不足

アルドステロン過剰は、過剰なアルドステロンが生成される状態です。これにより、ナトリウムの再吸収が増加し、カリウムの排泄が増加し、結果として高血圧が発生します。また、アルドステロン過剰は、低カリウム血症(血中カリウム濃度の低下)を引き起こす可能性もあります。

反対に、アルドステロン不足は、アルドステロンの生成が減少または停止した状態です。これにより、ナトリウムの再吸収が減少して、ナトリウムと水分の喪失につながります。結果として、低血圧脱水が発生します。さらに、アルドステロン不足は、高カリウム血症(血中カリウム濃度の上昇)を引き起こす可能性もあります。

アルドステロン関連疾患

アルドステロン関連疾患

-アルドステロン関連疾患-

アルドステロン関連疾患は、アルドステロンの過剰分泌または不足によって引き起こされる一連の疾患です。過剰分泌が原因の疾患を原発性アルドステロン症、不足が原因の疾患を低アルドステロン症と呼びます。

原発性アルドステロン症は、副腎腫瘍や副腎過形成症など、副腎の異常によって引き起こされます。この疾患では、血圧が高くなり、頭痛、動悸、疲労などの症状が現れます。一方、低アルドステロン症は、副腎機能不全や腎臓疾患などによって引き起こされます。この疾患では、血圧が低下し、脱水、めまい、倦怠感などの症状が現れます。

アルドステロン関連疾患は、血圧、電解質バランス、水分バランスを崩します。適切な治療を受けなければ、重篤な合併症を引き起こす可能性があります。したがって、これらの疾患が疑われる場合は、早期に医師の診察を受けることが重要です。

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