血便とは?特徴と種類を解説
医療と看護を知りたい
先生、医療用語の『血便』について教えてください。
医療の研究家
血便とは、便の周囲に血液が付着している状態を指すよ。
医療と看護を知りたい
では、血便と下血の違いは何ですか?
医療の研究家
血便は便の周囲に血液が付いているだけで、下血は血液が便に混ざっている状態だよ。
血便とは。
「医学用語の『血便』は、固形便の周囲に血液が付着した状態を指します。成分や出血部位によって、血便と下血に区別されます。」
血便(けつべん)とは
血便とは、便に鮮やかな赤色や暗褐色の血液が混じっている状態のことです。血液は消化管のどこかに異常が生じていることを示すサインであり、放置すると深刻な病気を引き起こす可能性があります。血便の原因はさまざまで、痔や大腸ポリープ、大腸がん、潰瘍性大腸炎などがあります。血便が出たら、たとえ少量であっても、すぐに医療機関を受診して正確な原因を突き止めることが大切です。
血便と下血の違い
血便と下血の違いは重要です。血便とは、便に血液が混じった状態を指します。一方で、下血とは鮮やかな赤色の血液だけが便器に排出される状態のことです。血便は通常、消化管のより上部の出血が原因で発生し、血液は消化されるため茶褐色または黒っぽくなります。一方、下血は通常、消化管の下部の出血が原因で発生し、血液は鮮やかな赤色のまま排出されます。
血便の原因
-血便の原因-
血便の主な原因は、消化管の出血です。出血部位により、血便の性質や内容物が異なります。
・上部消化管出血食道、胃、十二指腸からの出血で、鮮紅色または暗赤色の血便を呈します。原因としては、潰瘍、胃炎、食道静脈瘤などがあります。
・下部消化管出血小腸、大腸、肛門からの出血で、暗赤色または黒色変化(タール状便)を呈します。原因としては、大腸炎、潰瘍性大腸炎、痔などがあります。
出血の原因によっては、血のほかにも粘液や膿が混ざることがあります。また、下部消化管出血の場合、便意や腹痛を伴うことがあります。
血便の症状
-血便の症状-
血便とは、大便に血が混ざった状態を指します。血の色や混ざり方によって、以下のようなさまざまな症状が現れます。
* -鮮やかな赤い血- 直腸や肛門付近からの出血を示しています。
* -暗褐色の血- 上部消化管からの出血が腸内を移動して変化したものです。
* -粘液が混じった血- 大腸炎や潰瘍性大腸炎などの炎症性腸疾患の症状です。
* -黒っぽい血- 胃や十二指腸からの消化管出血が示唆されます。
血便の治療
血便の治療に関しては、その原因によって異なります。痔核などの良性の原因によるものであれば、生活習慣の改善や薬物療法で改善が見込めます。しかし、大腸癌や大腸炎などの深刻な病気が原因の場合は、外科的処置や抗炎症薬による治療が必要になる場合があります。いずれの場合も、早期発見と適切な治療が重要であり、血便の症状が見られたらすぐに医療機関を受診するようにしてください。適切な治療を受ければ、多くの場合、症状の改善や合併症の予防につながります。