内鼠径ヘルニアを徹底解説!わかりやすく解説
医療と看護を知りたい
内鼠径ヘルニアについて教えてください。
医療の研究家
内鼠径ヘルニアは鼠径ヘルニアの一種です。Hesselbach三角から外鼠径輪に脱出するヘルニアです。
医療と看護を知りたい
Hesselbach三角って何ですか?
医療の研究家
Hesselbach三角は腹直筋内縁と外腹斜筋縁、腹横筋下縁に囲まれた三角形の領域です。下腹壁動静脈の内側です。
内鼠径ヘルニアとは。
鼠径部におけるヘルニアの一種である「内鼠径ヘルニア」とは、下腹部壁の血管のそばにあるヘッセルバッハ三角形という部位が弱くなって、腸や腹膜の一部が鼠径管の外側へ飛び出してしまう状態を指します。
鼠径ヘルニアとは?
-鼠径ヘルニアとは?-
鼠径ヘルニアとは、内臓や脂肪組織が腹壁の弱い部分から鼠蹊部(足の付け根のあたり)に出てきてしまう病気です。この弱い部分は腹腔(内臓を収容している空間)と大腿部の間にある鼠径管と呼ばれる自然の隙間です。鼠径ヘルニアは、男性に多くみられ、片側性では右側に発生するケースが多いです。
内鼠径ヘルニアの仕組み
内鼠径ヘルニアの仕組みを理解するには、まずは体の構造を理解する必要があります。内鼠径ヘルニアは、腹部の弱い部分から、内臓や腸の一部が鼠径管を通って、陰嚢や大腿部の皮膚に出てくる状態です。
鼠径管とは、太ももの付け根にある筋肉や靭帯に囲まれた狭い通路で、精巣索や血管などが通っています。通常、鼠径管には筋肉がしっかり閉じていますが、何らかの原因でこの筋肉が緩んだり、弱まったりすると、内臓や腸の一部が鼠径管を通って押し出されてしまいます。これが内鼠径ヘルニアです。
内鼠径ヘルニアの症状
-内鼠径ヘルニアの症状-
内鼠径ヘルニアは、腹部の内容物が鼠径部に突出する症状です。鼠径部とは、太ももの付け根の内側にある溝のことです。初期段階では自覚症状はほとんどありませんが、ヘルニアが大きくなるにつれて、以下のような症状が現れます。
* 鼠径部の出っ張りや膨らみ
* 鼠径部に圧迫感や不快感
* 重いものを持ったり、かがんだりすると痛みが出る
* 立ち上がったり、歩いたりすると痛みが出る
* 長時間立っていると痛みが増す
* 鼠径部が硬くなる
内鼠径ヘルニアの診断
内鼠径ヘルニアの診断は、医師が内鼠径ヘルニアの有無を確認するためのプロセスです。一般的に、医師は患者の病歴と身体診察から診断を開始します。病歴では、患者さんの症状、ヘルニアの発生時期、悪化要因などを尋ねます。身体診察では、医師が患部を調べたり、咳をしたりするときに飛び出したり引っ込んだりするかどうかを確認します。
追加検査が必要な場合もあります。例えば、超音波検査は、ヘルニアの大きさと位置を確認するために使用できます。CTスキャンやMRIスキャンは、より詳細な画像を提供し、他の問題がないかチェックするために使用できます。
内鼠径ヘルニアの治療法
内鼠径ヘルニアの治療法には、大きく分けて保存療法と外科的療法の2つがあります。保存療法は、ヘルニアの増悪を防ぐためにコルセットやサポーターを使用したり、体重を調整したりする治療法です。一方、外科的療法は、ヘルニアを根本的に治す治療法で、ヘルニア孔を塞ぐ手術を行います。外科的療法には、従来の開腹手術と、近年普及している腹腔鏡下手術があります。