脾臓とは?役立ち解説
医療と看護を知りたい
先生、『脾臓』について教えてください。
医療の研究家
『脾臓』は、腹腔内にある二次リンパ組織です。
医療と看護を知りたい
二次リンパ組織とは何ですか?
医療の研究家
二次リンパ組織は、リンパ球が成熟して増殖する場所です。
脾臓とは。
医療用語で「ひぞう」と呼ばれる脾臓は、腹腔内にある二次リンパ組織のことです。
脾臓とは?
-脾臓とは?-
脾臓は、腹部左上にある小さな臓器で、主に免疫細胞の産生、老化した赤血球の破壊、貯血機能を担っています。脾臓は、免疫系において重要な役割を果たしており、体内に侵入した異物を認識して攻撃する免疫細胞を産生しています。また、脾臓は血球に含まれるヘモグロビンを分解し、鉄をリサイクルしています。さらには、脾臓には血液を蓄える機能があり、急激な出血時には収縮して、血液を放出して血圧を維持する役割も果たしています。
脾臓の役割
-脾臓の役割-
脾臓は、重要な役割を果たす免疫器官です。それは、血液中の古い赤血球や損傷した赤血球を取り除くことで、血液の浄化に関わっています。脾臓はまた、白血球を貯蔵し、感染や病気から体を守る抗体を生成します。さらに、脾臓は血小板を貯蔵しており、出血時に傷口の凝固を助けます。
脾臓の構造
脾臓の構造を理解するには、まずはその位置から考えましょう。脾臓は左上腹部、肋骨の下に位置し、大きさはおよそ握りこぶし程度です。その形は三日月形で、色は暗赤色をしています。
脾臓の内部は、白い髄質と赤い髄質という2種類の組織で構成されています。白い髄質はリンパ節のような構造で、免疫細胞が集まり、感染物質を排除する役割を担っています。一方、赤い髄質は血液細胞の貯蔵と破壊を行う場所です。また、脾臓には網状構造があり、古い赤血球や損傷した細胞をろ過して除去する役割があります。
脾臓疾患
-脾臓疾患-
脾臓疾患は、脾臓の機能に影響を与えるさまざまな病気のことを指します。最も一般的な脾臓疾患には、脾腫(脾臓の腫れ)、脾機能亢進症(赤血球などの血液細胞が破壊されすぎる状態)、脾機能低下症(血液細胞が十分に生成されない状態)などが含まれます。
脾臓疾患は、免疫系の障害、感染症、血液疾患、肝疾患、がんなどの原因で発生する場合があります。症状としては、左上腹部の痛みや腫れ、貧血、倦怠感、出血傾向などが挙げられます。
脾臓疾患の診断は、身体診察、血液検査、画像検査などの方法で行われます。治療法は、原因疾患に応じて異なりますが、一般的には薬物療法、手術、輸血などが行われます。重症の場合には、脾臓摘出手術が必要になることもあります。
脾臓の切除
-脾臓の切除-
脾臓は多くの重要な役割を担っていますが、特定の状況では摘出が必要になります。脾臓摘出は、脾臓破裂や脾臓腫大、自己免疫疾患などの場合に行われます。
脾臓切除手術は、通常、腹腔鏡下で行われます。これは、腹部に小さな切開を行い、カメラと外科用器具を挿入して脾臓を取り除く方法です。この手術は、従来の開腹手術よりも回復が早く、痛みも軽減されます。
脾臓を摘出した後、免疫機能は低下しますが、それでも十分に正常に機能できます。ただし、脾臓摘出後は感染症のリスクが高まるため、予防接種と抗生物質の投与が推奨されます。