流産とは?妊娠を中断するということ
医療と看護を知りたい
先生、『流産』っていう用語は何ですか?
医療の研究家
『流産』とは、妊娠22週未満で妊娠が中断することだよ。
医療と看護を知りたい
中断するって、どういうことですか?
医療の研究家
つまり、赤ちゃんがお腹の中で育たなくなることだよ。
流産とは。
産婦人科の分野で用いられる「流産」とは、妊娠22週目よりも前に妊娠が中断することを指します。
流産の定義と種類
流産とは、妊娠が何らかの原因で中断されてしまうことです。 一般的に、妊娠22週未満に起こるものを流産と呼びます。22週以降に起こる場合は「早産」と呼ばれます。流産にはさまざまな種類があり、以下の通りです。
* -自然流産-最も一般的なタイプの流産で、自然に起こります。
* -過期流産-妊娠20週以降に起こる流産です。
* -稽留流産-胎児が死亡しても子宮から排出されない流産です。
* -習慣性流産-連続して3回以上流産を経験することです。
* -反復性流産-習慣性流産とは異なる原因で複数回流産を経験することです。
* -化学流産-受精卵が子宮内膜に着床しますが、その後に流産してしまうものです。
流産の原因とリスク要因
流産とは、妊娠22週未満で胎児が子宮から排出されることを指します。この過程は、自然に行われるか、医療処置によって行われます。自然流産は、妊娠した女性の約10~25%に起こります。
流産の原因には、胎児の染色体異常、子宮内の異常、ホルモンのアンバランスなどがあります。染色体異常は流産の最も一般的な原因で、妊娠初期に発生することが多いです。子宮内の異常は、子宮奇形や子宮筋腫などがあげられます。また、甲状腺機能低下症や多嚢胞性卵巣症候群などのホルモンのアンバランスも流産のリスクを高めます。
さらに、喫煙、飲酒、薬物使用、肥満などのライフスタイル要因も流産のリスクを高める可能性があります。加齢も流産のリスクを高めますが、これは卵子の質が低下するためです。
流産の症状と診断
流産の症状は、出血、腹痛、腰痛などがあります。出血は、茶色または鮮血の少量から、大量の出血までさまざまです。腹痛は、生理痛のような痛みから、強いけいれんのような痛みまであります。腰痛は、子宮が収縮するときに起こります。
流産を診断するために、医師は問診と身体診察を行います。問診では、出血、腹痛、腰痛などの症状について質問されます。身体診察では、子宮の大きさや位置を確認します。必要に応じて、超音波検査や血液検査などの検査が行われます。
流産の治療法と経過
流産の治療法と経過
流産が疑われる場合、医師は物理検査、超音波検査、血液検査などの検査を行います。診断が確定すると、治療の選択肢がいくつかあります。自然流産を待つという方法もあります。これは時間がかかり、出血や痛みに苦しむ可能性がありますが、最も一般的で安全な方法です。薬物による流産では、子宮収縮を促し胎児を排出させる薬を使用します。この方法は通常、自然流産よりも短く、痛みも軽減されます。外科的流産は、子宮頸管を拡大し、胎児と胎盤を吸引または掻爬によって取り除く手術です。これは最も侵襲的な方法ですが、最も確実で迅速な方法でもあります。流産後の回復には数週間かかることがあり、この間は出血、けいれん、感情的な苦悩を経験する可能性があります。
流産後の心身のケア
流産後は、身体的にも精神的にも多くの負担がかかります。身体的な回復には、子宮収縮や出血などがあります。また、精神的な影響は人によってさまざまで、悲しみ、罪悪感、喪失感などが現れることがあります。このようなときには、自分自身をケアすることが大切です。身体を休め、栄養のある食事をとり、十分な睡眠をとることが大切です。また、信頼できる友人や家族に話を聞いてもらったり、専門家の助けを求めたりすることも効果的です。流産は決して軽視すべきものではなく、自分のペースで回復することが重要です。