動脈血とは?酸素を運ぶ鮮紅色の血液
医療と看護を知りたい
「動脈血」について教えてください。
医療の研究家
動脈血とは、肺から心臓へ戻る肺静脈と、心臓から全身へ送り出す大動脈に流れる、酸素を多く含む血液のことです。
医療と看護を知りたい
なるほど、肺から酸素を取り込んだ血液ということですね。
医療の研究家
そうです。動脈血は、全身の細胞や組織に酸素を供給するために必要不可欠な血液です。
動脈血とは。
「動脈血」とは、酸素を多く含み、鮮やかな赤い色をした血液のことです。肺から心臓へと戻る肺静脈と、心臓から全身に送り出す大動脈には、この動脈血が流れています。
動脈血の特徴
動脈血の特徴は、その鮮やかな紅色にあります。これは、動脈血中に含まれるヘモグロビンが酸素と結合しているためです。ヘモグロビンは赤色のタンパク質で、酸素を肺から体の組織に運びます。動脈血は、心臓から動脈を通して動脈血を送られ、心筋や脳、筋肉など全身に酸素を供給します。また、動脈血は血圧を維持するのにも役立っており、血管壁に圧力をかけて血液の流れを保ちます。
動脈血が流れる血管:肺静脈と大動脈
動脈血が流れる血管は、主に肺静脈と大動脈の2つです。肺静脈は、肺から心臓へと酸素化した血液を運びます。一方、大動脈は、心臓から全身の細胞や臓器へと動脈血を送り出します。これらの血管は、血液の循環において重要な役割を果たしています。肺静脈が酸素を運ぶ血液を心臓に戻し、大動脈がその血液を全身に供給することで、身体が必要とする酸素が細胞に届けられるのです。
動脈血の役割
動脈血は、体内の組織と器官に酸素を供給する役割を担っています。赤血球中のヘモグロビンと結合した酸素を全身へ運び、細胞のエネルギー生成や代謝活動をサポートします。また、動脈血は二酸化炭素を回収し、肺へ運んで排出します。この循環により、体内のガス交換が効率的に行われ、生命活動を維持するために不可欠なプロセスを支えています。
動脈血中に含まれる成分
動脈血に含まれる成分には、以下のようなものがあります。
* -酸素- 動脈血は、肺から取り込まれた酸素を全身の細胞に運ぶ役割を持っています。
* -栄養素- 消化管から吸収されたブドウ糖、アミノ酸、脂肪酸などの栄養素も動脈血によって運ばれます。
* -ホルモン- 腺から分泌されたインスリンや甲状腺ホルモンなどのホルモンも、動脈血によって標的の臓器に届けられます。
* -電解質- ナトリウム、カリウム、カルシウムなどの電解質は、細胞の機能に不可欠で、動脈血によって運ばれています。
* -血小板- 止血に関わる血小板も動脈血中に存在しています。
動脈血の測定方法
-動脈血の測定方法-
動脈血の測定は、動脈から直接血液を採取して行われます。通常、上腕の動脈から針を挿入して血液を採取します。採取した血液は、動脈血ガス測定器と呼ばれる装置で分析されます。この装置は、動脈血中の酸素濃度(PaO2)、二酸化炭素濃度(PaCO2)、pHなどのパラメーターを測定します。これらのパラメーターは、患者の呼吸状態や酸塩基平衡を評価する上で重要な指標となります。