看護技術の基礎：収縮期血圧を理解する
医療と看護を知りたい
先生、「収縮期血圧」について教えてください。
医療の研究家
収縮期血圧とは、心臓が血液を送り出すときに測定される血圧のことだよ。
医療と看護を知りたい
ふむふむ。でも、他にも言い方があるんですね。例えば「最高血圧」とか「最大血圧」とか。
医療の研究家
そうだね。どれも同じ意味を表しているんだよ。ちなみに、健常な安静時の正常値は130mmHg未満だよ。
収縮期血圧とは。
医学用語の「収縮期血圧」とは、心臓が縮んで血液を全身に送り出しているときの血圧のことです。別名では収縮血圧、最高血圧、最大血圧と呼ばれます。健康な人が安静時に測ると、通常130mmHg未満になります。
収縮期血圧とは？
-収縮期血圧とは？-
収縮期血圧とは、心臓が収縮して血液を体内に送出す際に生じる、動脈にかかる圧力のことです。この圧力は、心臓が最も力強く拍動しているときに発生します。収縮期血圧は、最高血圧とも呼ばれ、血圧測定時の2つの値のうち、より高い方の値を表します。収縮期血圧が上昇すると、動脈壁に負担がかかり、心血管系の問題が発生するリスクが高くなります。また、収縮期血圧は年齢とともに上昇する傾向にあります。
収縮期血圧の正常値
収縮期血圧の正常値は、年齢やその他の健康上の要因によって異なります。一般的には、以下が収縮期血圧の標準的な範囲とされています。
* 成人の場合120～130 mmHg
* 65歳以上の高齢者の場合130～140 mmHg
* 妊娠中の女性の場合110～120 mmHg
ただし、これらの数値はあくまで一般的な目安であり、個人によって異なる場合があります。異常な血圧の兆候が見られる場合は、医師に相談することが重要です。
収縮期血圧を測定する方法
-収縮期血圧を測定する方法-
収縮期血圧を測定することは、患者の全体的な心血管健康状態を評価する上で不可欠です。血圧計と聴診器を使用して、収縮期血圧を正確に測定することができます。
* -手順 1 血圧計の準備-
血圧計の袖を、患者の上腕の中央部に巻き付けます。袖の縁が、肘のくぼみから約 2 ～ 3 cm 上にあることを確認します。
* -手順 2 患者の姿勢を整える-
患者は、椅子またはベッドにリラックスした姿勢で座っている必要があります。患者の背中は支えられ、両足は床に平らに置きます。
* -手順 3 聴診器の配置-
聴診器のベルを、上腕動脈の拍動が感じられる袖の縁の下部に当てます。
* -手順 4 血圧計の膨らませと収縮音の検出-
バルブを握って血圧計を膨らませ、脈動音が聞こえるまで圧力を上げます。音が高くなり、規則的になったときに収縮音があります。
* -手順 5 収縮期血圧の記録-
収縮音の最初の拍動が聞こえたときに、バルブから手を離し、血圧計のゲージの読み取ります。これが収縮期血圧です。
収縮期血圧が高い（または低い）とき
収縮期血圧が高いとき、心臓が収縮して血液を送り出す際の圧力が正常値を超えて高くなります。これは高血圧と呼ばれる状態です。高血圧は心臓病、脳卒中、腎臓病などの重篤な健康問題につながる可能性があります。
一方で、収縮期血圧が低いときは、心臓が血液を送り出すときの圧力が正常値より低くなります。これは低血圧と呼ばれる状態です。低血圧は、めまい、失神、疲労などの症状を引き起こす可能性があります。また、重度の低血圧はショックを引き起こす可能性があり、生命を脅かす可能性があります。
収縮期血圧を管理する方法
-収縮期血圧を管理する方法-
収縮期血圧を低く保つことは、心臓病や脳卒中のリスクを減らす上で重要です。以下に、収縮期血圧を管理するためのヒントを紹介します。
* -健康的な食生活-果物、野菜、全粒穀物を多く取り入れた、バランスの取れた食生活を心がけましょう。ナトリウム（塩）の摂取を制限することも大切です。
* -定期的な運動-週に少なくとも150分の中強度の有酸素運動を行いましょう。運動は血圧を下げるのに役立ちます。
* -禁煙-喫煙は血圧を上昇させます。
* -減量-肥満は血圧を上昇させます。健康的な体重を維持しましょう。
* -ストレス管理-ストレスは血圧を上昇させます。ヨガ、瞑想、深呼吸などのストレス管理テクニックを練習しましょう。
* -薬物療法-ライフスタイルの変更だけでは血圧を十分に下げられない場合は、医師が降圧剤を処方する場合があります。
* -定期的な健康診断-血圧を定期的に測定して、管理されていることを確認しましょう。血圧が上昇している場合は、医師に相談してください。