心係数とは?体表面積で補正した心機能指標

心係数とは?体表面積で補正した心機能指標

医療と看護を知りたい

『心係数』って何ですか?

医療の研究家

『心係数』は、心機能を表す指標で、心拍出量を体表面積で補正したものです。

医療と看護を知りたい

なんで体表面積で補正するんですか?

医療の研究家

個人差をなくすためです。体表面積は、体重と身長から計算でき、体の大きさを表す指標として使われています。

心係数とは。

医療の検査や診断で用いられる「心係数」とは、心機能を示す指標で、心拍出量を体表面積で割って算出されます。体格差による影響を調整し、血行動態の把握に用いられます。単位は「L/分/m2」です。

心係数の定義

心係数の定義

心係数とは、体表面積(BSA)に基づいて補正された心機能の指標です。心臓のポンプ機能を体重や身長に依存しない、より体系的な方法で評価できます。心係数は、心臓の流量(毎分拍出量)をBSAで割って求められます。この補正により、異なる体の大きさを持つ人々の心機能を効果的に比較できます。

心係数の求め方

心係数の求め方

-心係数の求め方-

心係数は、身長と体重を使用して体表面積(BSA)を計算した後、心拍出量(CO)をBSAで割って求めます。つまり、心係数はBSAあたりのCOを表し、異なる体格の人々を比較する際の心機能の指標として使用できます。以下の数式で計算されます。

心係数 = 心拍出量(mL/分) ÷ 体表面積(m2)

心係数の正常値

心係数の正常値

心係数とは、体表面積で補正した心機能の指標です。体表面積は、体の大きさを表す指標で、体重と身長から計算されます。心係数は、心機能の値を体表面積で割ることで求められ、体格に関係なく心機能を比較することができます。そのため、異なる体格の人でも、心係数を用いることで心機能を公平に比較することができます。

心係数が低くなる原因

心係数が低くなる原因

心係数が低くなる原因

心係数が低下する要因は主に次のようなものが挙げられます。

* -心筋虚血- 心臓への血流の低下により、心筋が損傷を受けます。
* -心筋症- 心臓の筋肉が肥大したり、弱くなったりする病気です。
* -弁膜症- 心臓弁の機能障害により、心臓内の血流が正常に保てなくなります。
* -心筋炎や心内膜炎- 心臓の炎症により、心筋機能が低下します。
* -栄養不良や電解質異常- 適切な栄養や電解質バランスの欠如により、心臓の機能が低下する可能性があります。

心係数が上昇する原因

心係数が上昇する原因

心係数が上昇する原因は、心不全などの心臓のポンプ機能が低下した状態にあります。心不全では、血液を全身に送り出す能力が低下するため、心臓がより強く収縮する必要が生じます。この結果、心臓が拡大し、心筋が肥大して心係数が増加します。また、心臓弁膜症や高血圧などの心臓疾患も心係数の増加につながる可能性があります。

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