医療用語『スリル』とは?心雑音の振動を手触りで検出
医療と看護を知りたい
先生、医療用語の『スリル』ってどういう意味ですか?
医療の研究家
スリルとは、心臓の雑音が大きすぎて胸の壁からも振動が感じられる状態のことだよ。
医療と看護を知りたい
なるほど、心雑音が大きすぎるんですね。
医療の研究家
そう。スリルは心雑音の大きさを示す指標として使われるんだ。
スリルとは。
心臓の音に関する用語「スリル」とは、心雑音が非常に強くて手に触れられるほど胸の壁を振動させる状態のことを指します。別名「振戦」とも呼ばれます。
『スリル』とは?
医療用語の「スリル」とは、心雑音の振動を手触りで検出する診察方法を指します。聴診器を用いて心臓の音を聴く従来の方法では、わずかな雑音を聞き分けることが困難でしたが、「スリル」では、素手で胸部に触れて振動を感じることで、より微細な心雑音を検出することができます。この方法により、心臓の弁膜症や心内膜炎などの病気を早期発見することが可能になり、より適切な治療につなげることが期待されています。
スリルが感じられる心雑音の特徴
心雑音のスリルを検出するには、特定の特徴を認識することが重要です。まず、スリルは一般的に「荒い」または「粗い」と表現され、雑音が素早く不規則に振動しています。さらに、スリルは通常、収縮期(心臓が血液を送り出すとき)に最も顕著に感じられます。また、スリルは心尖部(心臓の先端)で最もよく感じられますが、他の部位(例えば、基底部)でも感じられることがあります。スリルが感じられる場合は、心血管系の潜在的な問題を示している可能性があるため、医療専門家に相談することが重要です。
スリルの原因
医療用語の「スリル」は、心雑音の振動を手触りで検知する技術を指します。この技術は19世紀に考案されました。
スリルの原因は、心臓の弁の異常です。弁が正常に閉じられないと、血液が逆流して心雑音が発生します。この逆流する血液の振動が、胸壁に伝わって手触りで感じ取られます。最も一般的なスリルは、僧帽弁狭窄症や大動脈弁閉鎖不全症によるものです。
スリルによる診断
スリルによる診断では、医師は患者の上半身裸にして寝かせ、聴診器をあてます。医師は患者に深く息を吸い、息を止め、ゆっくり息を吐き出すよう指示します。この作業を繰り返しながら、特定の動脈や弁の位置に聴診器を移動させ、振動や雑音を検出します。
心雑音は血液が心臓の弁や動脈を通過するときに発生する異常な音です。この雑音は、心臓弁の狭窄や閉鎖不全、動脈内の動脈瘤などの心臓病の兆候となる場合があります。医師はスリルを触診することで、心雑音の性質とその発生源を判断することができます。
スリルを伴う主な心疾患
心雑音のスリルは、心雑音の振動を触診で検出することを指します。この異常な振動は、特定の心疾患によって引き起こされることがあります。
スリルを伴う主な心疾患としては、以下が挙げられます。
* 僧帽弁閉鎖不全症僧帽弁がうまく閉じず、逆流が起こる。
* 大動脈弁閉鎖不全症大動脈弁がうまく閉じず、逆流が起こる。
* 心房中隔欠損症心房の間の壁に穴が開いて、血流が逆流する。
* 動脈管開存症大動脈と肺動脈をつなぐ動脈管が閉じず、血流が逆流する。
* 肥大型心筋症心筋が肥大し、血流が阻害される。