発作性心房細動とは?原因、症状、治療法を解説
医療と看護を知りたい
『発作性心房細動』について教えてください。
医療の研究家
『発作性心房細動』とは、心房が一定の規則無く、300~600回/分の頻度で興奮し、脈拍がバラバラになる不整脈です。特徴は、発作が7日以内に自然に停止することです。
医療と看護を知りたい
心房細動の症状はありますか?
医療の研究家
動悸、息切れ、胸痛、疲労感、めまいなどの症状が出る場合があります。ただし、無症状の場合もあります。
発作性心房細動とは。
「循環器の用語では、『発作性心房細動』と呼ばれる不整脈があります。発作性心房細動(paf)とは、心房が不規則に興奮し、脈拍がばらばらになる症状で、発生から7日以内に自然に収まるものを指します。心房細動では、心房の興奮が300~600回/分にもなり、脈拍に乱れが生じます。」
発作性心房細動とは
発作性心房細動とは、一時的に心房細動を起こすものの、自然に通常の洞調律に戻るタイプの心房細動のことです。通常、数時間から数日程度の短い期間で発作が起こり、心拍が不規則になったり、脈が速くなったりするのが特徴です。発作のない期間は、洞調律に戻り、通常の心拍になります。
症状
発作性心房細動の症状は、大きく分けて三つあります。不整脈です。脈が速くなったり遅くなったり、あるいは不規則になったりします。ときには1分間に200回を超えることもあります。また、動悸(心臓がどきどきする感じ)や胸痛も発作の症状としてあらわれます。ただし、症状がない場合もあります。
原因
-原因-
発作性心房細動の原因は多岐にわたります。最も一般的なのは、高齢です。他の危険因子には、高血圧、心不全、心筋症、冠動脈疾患、肥満、睡眠時無呼吸症候群、甲状腺機能亢進症、アルコール多飲などがあります。また、心臓手術やカテーテルアブレーションなどの医療処置後にも発生することがあります。さらに、遺伝的素因が関与している場合もあります。
治療法
治療法
発作性心房細動の治療には、発作の予防、症状の緩和、合併症の改善が目的となります。治療法には、薬物療法、カテーテル治療、外科的治療があります。
薬物療法では、抗不整脈薬や血栓予防薬が用いられます。カテーテル治療では、カテーテルを用いて異常な電気信号を発生させている部分を焼灼(ねんしゃく)します。外科的治療では、開胸手術によって異常な心筋を取り除きます。
治療法の選択は、年齢、症状の重症度、合併症の有無などによって異なります。適切な治療を行うことで、発作を予防し、症状を改善し、合併症のリスクを軽減することができます。
予防
発作性心房細動の予防は、発作の発生を減らしたり、完全に防いだりすることを目的としています。健康的なライフスタイルを維持し、心疾患の危険因子の管理が不可欠です。具体的には、血圧を管理し、コレステロール値を下げ、禁煙し、バランスの取れた食事と適度な運動を取り入れることが含まれます。
さらに、発作の引き金となるものを特定することも予防に役立ちます。カフェイン、アルコール、疲労、ストレスは心臓の不整脈を引き起こすことがあります。これらの引き金を認識し、避けることで発作を減らすことができます。場合によっては、カテーテルアブレーションと呼ばれる治療法も予防に有効です。カテーテルアブレーションでは、異常な電気信号の原因となる心房組織を破壊します。これにより、発作の発生が大幅に減少または完全に防げます。