臍静脈とは?その役割と仕組みを詳しく解説

臍静脈とは?その役割と仕組みを詳しく解説

医療と看護を知りたい

先生、『臍静脈』ってどういう意味ですか?

医療の研究家

臍静脈というのは、胎盤から胎児へ血液を送る静脈のことだよ。

医療と看護を知りたい

へその部分にある血管のことですか?

医療の研究家

その通り。胎盤と胎児を結ぶ臍帯の中にあって、血液を胎児に送っているんだよ。

臍静脈とは。

医学の分野である小児科では、胎児のへその緒を通って胎盤から血液を送る静脈を「臍静脈(さいじょうみゃく)」と呼びます。臍帯静脈とも呼ばれています。

臍静脈の役割

臍静脈の役割

臍静脈の役割は、胎児に栄養素と酸素を供給することにあります。臍静脈は胎盤と胎児の肝臓を結んでおり、母体の血液から酸素と栄養素が胎盤を通って臍静脈を介して胎児に運ばれます。胎児の体内で、臍静脈は肝臓に流れ込み、そこで成分が処理されます。胎児の心拍によって血液が臍静脈に押し込まれ、胎盤に運ばれて母体の血液と交換されます。この循環システムにより、胎児は子宮内で成長と発育に必要な栄養を受け取ることができます。

臍静脈の仕組み

臍静脈の仕組み

臍静脈の仕組み
臍静脈は、胎児期における酸素と栄養素の重要な供給源です。母体の胎盤から栄養豊富な血液が臍帯(へその緒)を通して臍静脈へと流れ込みます。この血液には、胎児の発育に必要な酸素、グルコース、アミノ酸が含まれています。

臍静脈は、肝臓の近くで腹腔静脈に接続されており、血液は腹腔静脈から胎児の心臓へと戻されます。戻ってきた血液は、心臓から肺や全身へと送り出されます。臍静脈は、胎児に酸素と栄養素を届けるだけでなく、二酸化炭素や老廃物も胎盤へと運ぶ重要な役割を果たしています。

臍静脈と臍帯の関係

臍静脈と臍帯の関係

臍静脈は、胎児と胎盤をつなぐ重要な臍帯の一部です。臍帯は胎盤と胎児を結ぶへその緒のような構造で、酸素や栄養素を胎盤から胎児に運び、老廃物を胎児から胎盤に運ぶ役割を担っています。

臍静脈に関する異常

臍静脈に関する異常

臍静脈に関する異常

臍静脈は通常、胎生中にのみ機能しますが、まれに異常が発生する場合があります。一般的な異常の1つは、生後にも臍静脈が閉鎖していない「臍静脈開放」です。これは、腹部の感染や出血のリスクを高める可能性があります。また、臍静脈が胎児の心臓に正しくつながっていない「臍静脈異常起始」という異常も起こり得ます。これは、心臓の機能異常や発育障害につながる可能性があります。さらに、臍静脈が細すぎたり太すぎたりする「臍静脈狭窄」または「臍静脈拡張」という異常も発生する可能性があります。これらの異常は、胎児の成長と発育に影響を与える可能性があります。したがって、臍静脈の異常が疑われる場合は、早期に診断と治療を受けることが重要です。

臍静脈の臨床的意義

臍静脈の臨床的意義

臍静脈の臨床的意義

臍静脈は、胎児期に重要な役割を果たす血管ですが、出生後は機能しなくなります。そのため、臍静脈に異常があると、さまざまな臨床的意義が生じることがあります。

たとえば、臍静脈が閉塞すると、胎児に血液を運べなくなり、胎児機能に影響が出ます。また、臍静脈が狭窄や拡張していると、胎児の血流に異常をきたし、成長障害や低酸素症を引き起こす可能性があります。

臍静脈の異常は、胎児エコー検査によって発見できます。もし異常が発見された場合は、適切な治療が必要になります。

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