12誘導心電図のV1とは?読み方や測定位置を解説

12誘導心電図のV1とは?読み方や測定位置を解説

医療と看護を知りたい

先生、『V1』(ぶいいち)って何ですか?

医療の研究家

『V1』とは、12誘導心電図で使われる胸部誘導のひとつだよ。

医療と看護を知りたい

胸部誘導?

医療の研究家

心臓の電気活動を胸から捉える方法で、『V1』は、第4肋間胸骨右縁から捉えるんだ。

V1とは。

医療用語の「V1」とは、12誘導心電図で用いられる胸部誘導の一種です。体の右胸、第4肋骨の間にある胸骨の端に赤い電極を置き、心臓の電気活動を測定します。

V1の読み方と意味

V1の読み方と意味

V1の読み方– ブイワン -と読みます。

V1の意味– V1誘導は、心臓の前壁、右心室中隔部を主に測定しています。右心室の肥大や心筋梗塞など、この部位の異常を検出するのに役立ちます。

V1の測定位置

V1の測定位置

V1の測定位置は、胸部の特定の箇所で行われます。まず、鎖骨の下縁の中点を見つけます。次に、そこから胸骨縁に沿って4cm内側の点を示します。これが、V1の測定位置です。V1の電極は、この点に直接貼り付けます。

V1で捉える心臓の電気活動

V1で捉える心臓の電気活動

「V1で捉える心臓の電気活動」

V1は、心臓の電気活動のうち、左心室の隔膜側壁の興奮を捉えます。隔膜側壁とは、心臓の左下側にある部分で、V1はこの部位の電気活動を測定することで、左心室のこの領域での興奮や異常を検出することができます。V1での心電図波形は、正常時にはR波が大きく、S波は小さいのが特徴です。異常が見られた場合には、左心室の肥大や心筋梗塞など、 心臓の構造や機能の異常を検討する材料となります

V1でわかる心疾患

V1でわかる心疾患

V1でわかる心疾患

V1誘導は、右心室の心電図波形を記録します。そのため、右心室の障害を評価するのに有用です。たとえば、右心室肥大ではV1誘導でQRS波の振幅が高くなります。また、右心室梗塞ではV1誘導でST上昇やT波の陰転がみられます。これらの異常を検出することで、右心室の病態を診断したり monitorしたりすることができます。

V1の注意点

V1の注意点

-V1の注意点-

V1誘導の測定時には、注意すべき点があります。まず重要なのは、電極を正しい位置に設置することです。 胸骨右縁の第4肋間で測定しますが、第3肋間よりも上、鎖骨よりも下にならないようにします。設置位置を間違えると、正確な心電図波形が得られません。

また、測定中は動かないようにすることです。体が動くと、電極がずれて心電図波形に影響が出ます。 リラックスした状態で、安静に測定を行うのが理想です。さらに、測定中は電極が十分に皮膚に接触していることを確認する必要があります。 接触不良があると、波形に歪みが生じたり、ノイズが入ったりする場合があります。しっかり電極を当てて測定しましょう。

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