医療の感染用語『風疹』とは?
医療と看護を知りたい
先生、「風疹」について教えてください。
医療の研究家
風疹は、風疹ウイルスによる感染症だよ。飛沫感染するウイルスで、上気道粘膜で増殖してウイルス血症を起こすんだ。
医療と看護を知りたい
潜伏期間はどれくらいですか?
医療の研究家
潜伏期間は約2週間だね。また、2008年からは全数把握疾患として保健所への届け出が義務付けられているよ。
風疹とは。
風疹は、風疹ウイルスが引き起こす感染症です。感染経路は飛沫感染で、呼吸器からウイルスが侵入した後、上気道の粘膜やリンパ節で増殖してウイルス血症を引き起こします。潜伏期間は約2週間です。
2008年以降、風疹は第5類感染症の届出対象疾患となり、医師は最寄りの保健所への届け出が義務付けられています。また、学校感染症の第二種疾患に指定されており、発疹が消失するまでは出席停止となります。
『風疹』とは
風疹とは、ムンプスウイルスというウイルスによって引き起こされる感染症です。このウイルスは非常に感染力が強く、感染者と接触した人の約90%が感染します。風疹は、発熱、発疹、リンパ節の腫れなどの症状を引き起こします。重症化すると、関節炎、脳炎、精巣炎などの合併症を起こすこともあります。
感染経路
風疹の感染経路は非常に単純である。風疹ウイルスは、感染者の鼻やのどの分泌物に含まれ、咳やくしゃみをした際に空気中に放出される。このウイルスを吸い込んだり、感染者の分泌物に触れたりすることで、感染する可能性がある。また、妊婦が感染すると、胎盤を通して胎児に感染することがある。
潜伏期間と症状
潜伏期間と症状
風疹は感染してから発症までに約2~3週間の潜伏期間があります。この期間は無症状ですが、ウイルスはすでに体内で増殖しています。症状が出始めるのは潜伏期間後、主に発疹、微熱、リンパ節の腫れが現れます。発疹は淡いピンク色の小さな斑点で、顔面から始まり、徐々に体幹や四肢に広がります。症状は通常数日から1週間程度続きますが、まれに合併症を引き起こすこともあります。
学校感染症としての風疹
学校感染症としての風疹
風疹は保育園や幼稚園、小学校などの集団生活施設で流行しやすい感染症です。感染力が強く、くしゃみや咳で飛散したウイルスを吸い込むことで感染します。症状は発疹、発熱、リンパ節腫脹などで、重症化すると髄膜炎や脳炎などの合併症を引き起こす可能性があります。
学校感染症としての風疹は、学童期の集団免疫を低下させないため、一定の規模の流行が定期的に起こります。流行を予防するためには、予防接種が有効です。風疹の予防接種は、定期予防接種として小学校1年生のときに1回接種されます。予防接種を受けることで、集団免疫を高め、流行を抑制できます。
届け出義務
風疹は、感染症法に基づいて届け出が義務付けられている感染症です。届け出は、医師や医療機関が風疹と診断した場合、保健所に報告することによって行われます。届け出は、感染拡大の防止や流行状況の把握、適切な対策を講じるために重要です。また、妊婦が感染した場合、胎児に重篤な合併症を引き起こす恐れがあるため、早期に届け出をすることで、妊婦と胎児の適切な管理につながります。