種痘ってなに?アレルギー・膠原病に関連する用語を解説
医療と看護を知りたい
先生、「種痘」って何ですか?
医療の研究家
種痘とは、天然痘の予防接種のことだよ。人類初のワクチンなんだよ。
医療と看護を知りたい
天然痘の予防接種なんですね。どうして人類初のワクチンなのですか?
医療の研究家
天然痘は非常に感染力が強く、致死率も高かったからなんだ。この予防接種によって、天然痘は根絶されたんだ。
種痘とは。
アレルギー疾患や自己免疫疾患に関する医療用語として、「種痘(しゅとう)」というものがあります。種痘とは、天然痘を防ぐために開発されたワクチンで、人類で初めて開発されたワクチンとされています。
種痘ってどんな予防接種?
-種痘ってどんな予防接種?-
種痘とは、天然痘を防ぐための予防接種のことです。かつては天然痘は恐れられていた感染症でしたが、種痘のおかげで、1980年に世界的に撲滅されました。種痘は、生きた弱毒化した天然痘ウイルスを使用し、肌に小さな傷をつけて接種します。接種されたウイルスは体内で増殖し、免疫系に天然痘ウイルスに対する抗体を産生させます。この抗体は、本物の天然痘ウイルスにさらされたときに、ウイルスを認識して攻撃できるようになります。
天然痘ってどんな病気?
天然痘とは、かつて人類を大いに苦しめた、非常に感染力の強いウイルス性感染症です。この病は、高熱、発疹、膿疱形成などの症状を特徴とし、治療法がなかったため、致死率は非常に高かったです。天然痘は、隔離やワクチン接種などの公衆衛生対策により、1980年に世界から根絶されました。しかし、このウイルスは研究施設に保管され続けており、生物兵器として悪用される可能性が懸念されています。
種痘っていつ始まった?
種痘の歴史は古く、紀元前1000年頃には、インドや中国で痘瘡(天然痘)予防のため病原性を弱めた痘瘡ウイルスを皮膚に接種する「痘瘡予防接種」が行われていたと考えられています。1796年、イギリスの医師エドワード・ジェンナーが牛痘ウイルスを人間の皮膚に接種することで天然痘に対する免疫を獲得できることを発見し、これが近代的な種痘法の起源とされています。
種痘にはどんなメリットがある?
「種痘にはどんなメリットがある?」
種痘の最大のメリットは、病気を予防できることです。種痘により体内に特定の病原体の抗体が作られ、その病原体が体内に侵入した場合でも、免疫システムが素早く対応し、感染を防ぐことができます。また、種痘は感染症の大流行を防ぐのにも役立ちます。一定数の個体が免疫を持つと、その病原体が集団内に広まるのが難しくなり、伝染を抑えることができます。さらに、種痘は病気の重症化や死亡を防ぐのにも貢献します。
種痘の注意点ってある?
種痘の注意点について見ていきましょう。種痘は、弱毒化されたウイルスや細菌の病原体を人に接種して、免疫をつけるものです。一般的に、種痘は安全で効果的とされていますが、いくつかの注意点があります。
まず、妊娠中、授乳中、免疫系の機能が低下している方は、種痘を受けることができません。また、種痘を受けた部位の赤みや腫れ、発熱などの症状が現れる場合があります。これらの症状は通常、数日で治まりますが、症状が強い場合は医師に相談してください。
さらに、種痘はアナフィラキシーという重篤なアレルギー反応を起こす可能性があります。ただし、これは非常に稀なケースです。アナフィラキシーを起こした場合は、すぐに医療機関を受診してください。