低用量ピル:避妊や月経トラブルの治療薬
医療と看護を知りたい
先生、「低用量ピル」ってどういうお薬ですか?
医療の研究家
低用量ピルは、エストロゲンとプロゲステロンという2種類の女性ホルモンを少量を含んだお薬です。
医療と看護を知りたい
へぇ、ホルモン剤なんですね。避妊以外にも使われるんですか?
医療の研究家
そうです。月経困難症や子宮内膜症の治療にも用いられます。低用量ピルを服用することで、ホルモンバランスが整い、症状の緩和が期待できます。
低用量ピルとは。
低用量ピルとは?
の「低用量ピルとは?」では、低用量ピルの定義と特徴について説明されています。低用量ピルとは、女性ホルモンのエストロゲンとプロゲステロンを含むホルモン剤で、避妊と月経トラブルの治療に使用される経口避妊薬です。低用量という名称は、含まれているホルモンの量が従来の避妊薬よりも少ないことに由来しています。
低用量ピルの使い方
-低用量ピルの使い方-
低用量ピルを正しく服用することで避妊効果が得られます。通常、21錠からなるシート状のピルを1日1錠ずつ服用します。服用開始日は、月経開始日から数えて5日目以内です。シートの1錠目を服用したら、21日間毎日同じ時間に服用します。22日目以降は「休薬期間」となり、7日間ピルを服用しません。その間に月経が起こります。休薬期間が終わったら、新しいシートからまた1錠目を服用します。このサイクルを繰り返すことで、避妊効果が持続します。なお、低用量ピルにはさまざまな種類があり、服用方法が異なる場合がありますので、医師の指示に従って正しく服用してください。
低用量ピルの効果
低用量ピルの効果は、避妊を中心に月経トラブルの改善にも優れています。避妊効果は約99%で、避妊に用いられる他の方法と比較しても非常に高い水準にあります。また、月経痛や月経前症候群(PMS)の緩和、月経の周期化や出血量の減少にも効果が期待できます。低用量ピルを服用することで、月経に関するトラブルを軽減し、生活の質を向上させることが可能です。
低用量ピルの副作用
低用量ピルの副作用とは、この避妊薬を服用したときに現れる身体的、精神的な変化のことを指します。副作用には、軽微なものから深刻なものまでさまざまな程度があります。
一般的な副作用としては、吐き気、嘔吐、頭痛、乳房の張りと圧痛、不正性器出血などが挙げられます。これらの症状は通常、服用を開始して最初の数か月で現れ、時間が経つにつれて軽減します。しかし、一部の人ではこれらの副作用が続くことがあります。
まれではありますが、より深刻な副作用が現れることもあります。これらには、血栓、脳卒中、心臓発作、肝臓障害などが含まれます。これらの副作用は非常にまれですが、低用量ピルを検討している場合は、これらについてかかりつけの医師とよく話し合うことが重要です。
低用量ピルと他の避妊方法
低用量ピルは単なる避妊薬ではありません。月経痛や月経不順、にきびなどさまざまな月経トラブルの治療薬としても使用されています。また、低用量ピルには他の避妊方法と併用することで、避妊効果を高めることもできます。たとえば、コンドームと併用すれば、妊娠率をさらに低下させることができます。