唾液腺の種類と役割を知ろう
医療と看護を知りたい
先生、『唾液腺』ってどういう意味ですか?
医療の研究家
唾液腺とは、口の周りにあって唾液を出す組織だよ。唾液腺には大唾液腺と小唾液腺の2種類があるんだ。
医療と看護を知りたい
大唾液腺と小唾液腺の違いって何ですか?
医療の研究家
大唾液腺は、耳下腺、顎下腺、舌下腺の3つで、唾液の95%を分泌するよ。耳下腺からはサラサラした唾液、顎下腺と舌下腺からはネバネバした唾液が出るの。
唾液腺とは。
「唾液腺」という言葉は、耳鼻咽喉科でよく使われる医学用語です。唾液腺とは、口の周りにあって唾液を作る組織のことです。唾液腺には、口の中に管でつながっている大唾液腺(耳下腺、顎下腺、舌下腺)と、小さな小唾液腺があります(図1)。唾液は、主に大唾液腺から分泌されます。耳下腺はさらさらした漿液性の唾液を出し、顎下腺や舌下腺はねばねばした粘液性の唾液を出します。唾液は、口の中の細菌を殺したり、食べ物を消化したり、口の中をきれいにしてくれるなど、さまざまな働きをしています。
唾液腺とは何か
唾液腺とは、唾液を産生する腺です。唾液は、食べ物の咀嚼や飲み込みを助ける、無色透明で粘り気のある液体です。また、口腔内の pH を中和し、虫歯や歯周病を防ぐ役割も果たしています。主な唾液腺には、腮腺、耳下腺、舌下腺の3つがあります。
種類と特徴
-種類と特徴-
唾液腺には、大きく分けて大唾液腺と小唾液腺の2種類があります。大唾液腺は耳下腺、顎下腺、舌下腺の3つで、それぞれ耳の下、顎の近く、舌の下に位置しています。これらの腺は、粘液や漿液、混合液という異なるタイプの唾液を分泌します。粘液は食物を滑らかにし、漿液は消化酵素を含んでおり、混合液はそれらの両方を含んでいます。
一方、小唾液腺は口腔内の様々な場所に存在し、小さな唾液腺です。これらは口蓋腺、舌腺、頬腺、唇腺などと呼ばれ、少量の粘液を分泌します。これらの粘液は、口腔内を湿潤に保ち、食物の塊を形成するのに役立っています。
唾液の役割
唾液の役割とは、口の中でさまざまな機能を果たすことです。まず、食物を湿らせ、飲み込みやすくしています。また、食物中の炭水化物を分解する酵素が含まれており、消化を助けます。さらに、唾液には抗菌物質が含まれており、口内の細菌の増殖を防ぎます。また、唾液は口の中のpHを中和し、歯をむし歯から守ります。さらに、唾液は味覚を向上させ、発話を滑らかにします。
唾液腺の疾患
唾液腺の疾患
唾液腺は、唾液を分泌する重要な器官です。しかし、唾液腺にさまざまな疾患が発生することがあります。最も一般的なものの一つは、唾液腺炎です。これは、細菌やウイルスが唾液腺に感染して腫れや痛みを引き起こす病気です。また、唾液腺結石は、唾液腺の管に石灰質の塊が詰まってしまう状態です。さらに、唾液腺腫瘍、先天性の唾液腺異常、シェーグレン症候群など、その他の疾患も発生することがあります。これらの疾患は、唾液の分泌異常、腫れ、痛みなどの症状を引き起こす可能性があります。適切な治療を受ければ、多くの唾液腺疾患は改善または治癒できます。
唾液腺のケア
唾液腺のケアは、口腔衛生維持に不可欠です。食事の前後、就寝前に歯と舌をブラッシングすることで、細菌の蓄積を防ぎ、唾液腺の機能を維持できます。また、十分な水分を摂取することも重要です。唾液腺は水分に依存して唾液を生成するため、脱水状態になると唾液腺の機能が低下してしまいます。さらに、喫煙や過度の飲酒は唾液腺を損傷する可能性がありますので、控えることをおすすめします。