流涎とは?よだれを流す原因と対処法
医療と看護を知りたい
『流涎』について教えてください
医療の研究家
『流涎』とは唾液を流すことで、唾液過多とも呼ばれます
医療と看護を知りたい
どうして唾液過多になるのですか?
医療の研究家
唾液腺の異常や神経の異常、薬の副作用などが原因で起こります
流涎 とは。
耳鼻咽喉科では、よだれを流す状態を「流涎」と呼びます。別名では「唾液過多」とも呼ばれます。
流涎の原因
流涎とは、過剰なよだれが口から流れ出す状態を指します。原因は多岐にわたり、生体防御反応や神経系・筋肉系の問題、あるいは感染症によるものなどがあります。口内炎や入れ歯の不適合などの口腔内の刺激が原因となる場合や、嚥下機能の低下や脳卒中などの神経疾患が関係している場合もあります。また、パーキンソン病や多発性硬化症などの進行性の神経変性疾患においても流涎が見られることがあります。
流涎の症状
-流涎の症状-
流涎とは、過剰のよだれが出る状態のことです。よだれが口角からこぼれ落ちたり、だらだらと流れ落ちたりすることが特徴です。軽度の場合は、よだれが口内にたまるだけですが、重度になると食物摂取や会話に支障が出る場合もあります。流涎には、以下のような症状がみられます。
* 口唇や顎が濡れる
* よだれが口角から漏れる
* よだれがだらだらと流れ落ちる
* 口内炎や口唇炎ができる
* 口臭が強くなる
* 食事がしづらくなる
* 会話がしづらくなる
流涎の治療法
-流涎の治療法-
流涎が日常生活に支障をきたす場合は、治療が必要になることがあります。治療方法は、流涎の重症度や原因によって異なります。
軽度の流涎の場合は、生活習慣の改善で改善が見込めます。規則正しい食生活、水分補給の制限、口呼吸の防止が有効です。また、薬物療法として、抗コリン薬やボツリヌス毒素注射が用いられます。重度の流涎には、外科手術が検討されます。唾液腺を切除または転位する手術や、唾液腺の神経を遮断する神経切断術などが行われます。手術は侵襲的ではありますが、重度の流涎の改善に有効な手段です。
流涎の予防法
流涎の予防法を検討する際には、その根本的な原因に対処することが重要です。例えば、口内衛生不良による場合は、こまめな歯磨きとデンタルフロスで口腔内を清潔に保ちます。一方、胃食道逆流症が原因の場合は、胃酸逆流を抑える薬を服用したり、食事の量を減らしたり、刺激物を避けたりすることで改善を目指すことができます。また、嚥下障害が根底にある場合は、言語聴覚士による訓練や、喉の筋肉を強化するための運動が役立ちます。さらに、一部の抗うつ薬や抗精神病薬は流涎の副作用を引き起こすことがあるため、そのような薬を服用している場合は医師に相談して、代替薬の検討を依頼することも検討できます。
流涎に関するよくある質問
-流涎に関するよくある質問-
以下に、流涎に関するよくある質問とそれに対する回答をご紹介します。
* -よだれを流すのは普通のことですか?-
はい、ごく少量のよだれを流すことは通常、健康的な状態です。ただし、過度のよだれは潜在的な健康上の問題を示している可能性があります。
* -よだれを流す一般的な原因は何ですか?-
よだれを流す原因には、歯茎の感染、口腔潰瘍、口内炎、舌の炎症、義歯の不適合などがあります。
* -口臭の原因は何ですか?-
口臭は、口腔内の細菌が食物粒子を分解することで発生します。よだれが不足すると、細菌が繁殖しやすくなり、口臭につながります。
* -よだれを流すのを止める方法はありますか?-
よだれを流す原因によっては、加齢や認知症など治療できないものもあります。ただし、治療可能な原因がある場合は、適切な治療を受けることでよだれを流すのを軽減できます。
* -よだれが過剰な場合はどうすればよいですか?-
よだれが過剰な場合は、医師または歯科医に相談してください。治療法として、薬物療法、唾液腺の注射、または手術などが検討される場合があります。