球麻痺とは？症状・原因・治療法・予防法を解説
医療と看護を知りたい
先生、『球麻痺』について教えてください。
医療の研究家
『球麻痺』とは、延髄にある脳神経核が障害されることで起こる症状です。具体的には、以下のような症状が出ます。
医療と看護を知りたい
口や舌、喉の運動障害で呂律が回らなくなることと、嚥下が悪くなることは分かりました。それ以外にも呼吸や循環に障害が出るのですか？
医療の研究家
そうです。延髄は呼吸や循環を制御する神経核も含まれているため、球麻痺では呼吸困難や心拍数や血圧の異常が起こることがあります。
球麻痺とは。
「脳神経に関する医学用語として『球麻痺』があります。球麻痺とは、脳の延髄にある脳神経の核がダメージを受けて、口、舌、喉の動きに障害が出る症状のことです。具体的には、呂律の悪さや、食べ物や飲み物を飲み込む際の困難、さらには呼吸や循環器系の機能にも影響を及ぼします。」
球麻痺とは
球麻痺とは、運動神経が麻痺することで筋肉の機能が低下または消失する状態です。運動神経とは、脳や脊髄から筋肉に信号を送る神経のことです。球麻痺が起こると、筋肉が収縮できなくなり、動かしたり力を入れたりすることが困難になります。球麻痺は、脳卒中、外傷、感染症、腫瘍など、さまざまな原因によって引き起こされます。
球麻痺の症状
球麻痺の症状は、運動神経の損傷によって起こる筋肉の麻痺です。症状は障害部位によって異なります。
- 顔面神経麻痺 顔の片側の筋肉の麻痺で、まぶたが閉じにくくなり、口角が下がって物を飲み込むことが難しくなります。
- 咽頭球麻痺 喉の筋肉の麻痺で、飲み込みや発声が困難になります。
- 舌球麻痺 舌の筋肉の麻痺で、発音や食べ物を口の中で動かすことが困難になります。
- 眼球運動麻痺 眼球を動かす筋肉の麻痺で、複視や眼球の動きが制限されます。
- 四肢球麻痺 手足などの四肢の筋肉の麻痺で、運動や感覚に障害が出ます。
球麻痺は、症状が徐々に現れる場合もあれば、突然現れる場合もあります。症状が重いと、食事や水分摂取、呼吸などに支障が出ることがあります。
球麻痺の原因
球麻痺の原因はさまざまであり、主な原因としては以下が挙げられます。
* 脳卒中脳内の血管が詰まったり破裂したりすることで、運動神経やその他の神経に損傷を与えます。
* 外傷事故や怪我によって、顔面神経やその他の神経が直接損傷を受けることがあります。
* 感染症ヘルペスウイルスやライ菌などの感染症が、神経に炎症を起こして球麻痺を引き起こすことがあります。
* 腫瘍脳腫瘍や顔面神経腫瘍などの腫瘍が、神経を圧迫して球麻痺を引き起こすことがあります。
* ライ症候群ライ症候群は、ライ菌に対する免疫反応による炎症性疾患で、神経を損傷することがあります。
球麻痺の治療法
球麻痺の治療法は、麻痺の重症度や根本的な原因によって異なります。軽度の場合、安静と非ステロイド性抗炎症薬（NSAIDs）で症状が緩和されることがあります。しかし、重度の麻痺の場合は、コルチコステロイドや免疫抑制剤などのより積極的な治療が必要になる場合があります。さらに、根本的な原因を特定し、治療することで、球麻痺が再発するのを防ぐことができます。適切な治療により、ほとんどの患者は症状の改善と機能の回復を期待できます。
球麻痺の予防法
-球麻痺の予防法-
球麻痺の予防は、原因を特定し、リスク要因を軽減することが重要です。
* -ワクチン接種- 麻疹、おたふく風邪、ポリオなどのウイルス感染症は、球麻痺を引き起こす可能性があります。これらの感染症に対するワクチン接種は、予防に役立ちます。
* -特定の薬物・治療の回避- ストレプトマイシンやジフテリア抗毒素などの特定の薬物は、球麻痺の稀な副作用を起こす可能性があります。これらの薬物が必要な場合は、リスクと利点を慎重に検討する必要があります。
* -適切な口腔衛生- 口腔衛生を保つことで、口腔内の細菌が中枢神経系に到達するのを防ぐことができます。定期的な歯磨き、歯石除去、うがいを心がけましょう。
* – stressの軽減- ストレスが免疫系を弱め、球麻痺などの疾患にかかりやすくなる可能性があります。ストレスに対処するための健康的な方法を見つけることが重要です。
* -感染症予防- 球麻痺を引き起こすウイルスや細菌に曝される機会を減らします。手洗いを徹底し、患者の近くにいる場合はマスクを着用しましょう。