小児科の用語『原始姿勢反射』とは？

小児科の用語『原始姿勢反射』とは？

原始姿勢反射とは何か

原始姿勢反射とは、生後間もない新生児が持つ、生まれつき備わった姿勢と運動の反射のことです。これらの反射は、赤ちゃんの生存と発達に不可欠な役割を果たし、外部からの刺激に対して自動的に反応します。原始姿勢反射は、赤ちゃんが頭を支えたり、物を把握したり、姿勢を制御したりするために必要です。通常、赤ちゃんの成長とともにこれらの反射は統合され、より自発的で制御された運動に取って代わられます。

原始姿勢反射の種類

原始姿勢反射は、新生児や乳児に見られる、刺激に対する自動的な反応で、外界からの情報を処理し、筋肉の協調性を発達させるために重要です。その種類には、以下のものがあります。

* 把握反射 手のひらに何か触れると、強く握り返す反射
* 吸啜反射 口の周りに何か触れると、吸い付く反射
* 足底反射 足の裏に何か触れると、つま先を反らせる反射
* バビンスキー反射 足の裏の外側をなぞると、つま先が上を向く反射
* モロー反射 突然の大音響や姿勢の変化に驚くと、両腕を広げて抱きしめるような姿勢を取る反射

原始姿勢反射の出現時期

-原始姿勢反射の出現時期-

原始姿勢反射とは、乳幼児期の一定の刺激に対して決まった反応を示す反射のことです。これらの反射は生後間もなくから出現し、神経系の発達に伴って徐々に消失していきます。それぞれの反射が出現する時期は異なり、神経系の成熟度の指標として活用されています。

原始姿勢反射が消える時期

原始姿勢反射が消える時期は、子どもの運動発達にとって重要なマイルストーンです。これらの反射は、生後数日から数か月で出現し、新生児の運動や姿勢を制御する重要な役割を果たします。しかし、時間の経過とともに、これらの反射は徐々に抑制されて消えていきます。

原始反射の消滅時期は反射の種類によって異なりますが、一般的に以下のように消えていきます。

* -モロ反射- 生後数日から数か月
* -把握反射- 生後数か月
* -歩行反射- 生後数か月
* -探索反射- 生後数日から数週間
* -強直性頸反射- 生後数か月から数年間

これらの反射が適切な時期に消えることが、正常な運動発達に不可欠です。反射が持続すると、運動機能に遅れが生じたり、協調性の問題が発生したりする可能性があります。

原始姿勢反射の臨床的意義

原始姿勢反射の臨床的意義

原始姿勢反射は、小児の発達段階において重要な役割を果たしています。反射が正常に発現しているかどうかを調べることで、脳性麻痺や発達障害などの神経学的異常の早期発見や評価につながります。また、反射の持続や抑制の異常は運動機能や姿勢バランスの障害を示す可能性があります。さらに、リハビリテーションにおいて、原始姿勢反射を促したり抑制したりすることで、運動機能の改善や発達促進が図られます。