「ALS」とは→ 筋萎縮性側索硬化症について

「ALS」とは→ 筋萎縮性側索硬化症について

医療と看護を知りたい

ALSについて教えてください。

医療の研究家

ALS(筋萎縮性側索硬化症)は、運動神経細胞が障害されることで全身の筋肉が萎縮・脱力する疾患群だよ。

医療と看護を知りたい

どのような症状がありますか?

医療の研究家

四肢脱力や呼吸筋の萎縮・脱力などの症状が現れるよ。

ALSとは。

「ALS」として知られる神経疾患とは、筋萎縮性側索硬化症のことです。これは、脳や脊髄の運動神経が損傷することで、手足などの筋肉が萎縮や脱力を起こす病気の総称です。これには、呼吸筋も含まれるため、全身の筋肉が影響を受けます。

ALSとは何か?

ALSとは何か?

「ALS」とは→ 筋萎縮性側索硬化症について

-ALSとは何か?-

筋萎縮性側索硬化症 (ALS) は、運動に関わる神経細胞である運動ニューロンが徐々に失われていく進行性の神経変性疾患です。この神経細胞の喪失により、筋肉の萎縮、脱力、麻痺を引き起こします。原因は未だに完全には解明されていませんが、遺伝的要因や環境要因が関与していると考えられています。

ALSの種類

ALSの種類

-ALSの種類-

ALSは、運動ニューロンが徐々に失われる進行性の神経難病ですが、原因や進行具合に違いがあり、いくつか種類に分けられます。

散発性ALS 最も一般的なタイプで、家族歴のない不明な原因で発症します。
家族性ALS 家族内にALS患者がいる遺伝性のタイプ。遺伝によって引き起こされます。
グアム-パーキンソン病-ALS複合体(ALS-PDC) グアム島周辺地域の先住民族にみられる、ALS、パーキンソン病、認知症などの症状が複合的に現れるタイプ。特定の環境因子による可能性があります。

ALSの症状

ALSの症状

-ALSの症状-

ALS(筋萎縮性側索硬化症)は、筋肉を動かす神経が徐々に損傷し、筋肉が萎縮していく進行性の神経変性疾患です。ALSの症状は、初期段階では軽度で気づきにくい場合もありますが、進行するにつれて筋力が低下し、日常生活に支障をきたすようになります。

主な症状としては、手足や舌の筋力低下歩行障害嚥下困難構音障害などが挙げられます。また、筋肉のけいれんやこわばり、呼吸困難を伴うこともあります。ALSの進行速度には個人差があり、数年から数十年で進行していきます。

ALSの診断

ALSの診断

-ALSの診断-

ALSの診断は、病歴、神経学的診察、およびその他の検査に基づいて行われます。神経学的診察では、筋力、反射、感覚の評価が行われます。

ALSの診断を確定するために、筋電図(EMG)検査がしばしば行われます。EMG検査では、筋肉の電気的活動を記録し、筋肉が適切に機能しているかどうかを評価します。MRI(磁気共鳴画像)検査は、脳と脊髄の画像を提供し、ALSまたは他の疾患との鑑別診断に役立ちます。

また、血液検査や尿検査も、ALSに関連する特定の異常を検出するために使用される場合があります。ただし、ALSの診断にはこれらの検査だけでは十分ではなく、神経学的診察結果との組み合わせが必要です。

ALSの治療

ALSの治療

-ALSの治療-

ALS (筋萎縮性側索硬化症)は現在、根本的な治療法はありません。しかし、進行を遅らせ、症状を緩和する治療法があります。

薬物療法には、リゾルチル(リールザルツ)やエダラボン(ラジカット)など、神経細胞の保護や抗酸化作用のある薬剤が含まれます。これらは病気の進行を遅らせるのに役立ちますが、すべての患者に効果があるわけではありません。

リハビリテーション療法は、筋肉の萎縮や機能障害を軽減するために不可欠です。理学療法士、作業療法士、言語聴覚士が、運動、筋力トレーニング、コミュニケーションの支援を行います。

呼吸補助は、呼吸器機能が低下した場合に必要になることがあります。非侵襲的換気(NPPV)や気管切開による補助呼吸が、生命を延ばし、生活の質を向上させるのに役立ちます。

緩和ケアは、ALSの症状に関連する苦痛や不快感を管理することに焦点を当てています。鎮痛薬、抗けいれん薬、抗うつ薬などの薬物や、栄養管理、疼痛管理、感情的支援が含まれます。

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