膿盆:医療機器としての活用と種類
医療と看護を知りたい
先生、『膿盆』ってどんな器具ですか?
医療の研究家
膿盆は、ソラマメ型をした皿で、膿や嘔吐物などを入れ、処置器具を置いたりする医療器具だよ。
医療と看護を知りたい
用途によってサイズや素材も変わるんですね。
医療の研究家
そうだね。用途に合わせてステンレス製、磁気に反応しないもの、プラスチック製、紙製などがあるんだ。似たものにガーグルベースンがあるけど、こちらはうがい用や嘔吐物用なんだよ。
膿盆とは。
医療現場で用いられる「膿盆」とは、ソラマメの形をした皿状の医療機器のことです。
膿盆は、膿、嘔吐物、手術で摘出した臓器や腫瘍などを収容したり、処置器具を置いたりするために使用されます。用途に応じて、サイズや深さが異なります。
主にステンレス製ですが、磁気に反応しない加工を施したMRI対応のものや、使い捨てタイプのプラスチック製や紙製もあります。
形が似ているものとして「ガーグルベースン」がありますが、こちらはベッド上でうがいをしたり、嘔吐物を受けたりするために使用されます。在宅でも利用できるため、介護用品としても分類されます。
膿盆とは何か?
-膿盆とは何か?-
膿盆(のうぼん)とは、医療用具の一つで、排膿や傷の洗浄に使用されます。 円形で浅い形状をしており、ステンレス鋼やプラスチックなどの素材で作られています。膿盆には、排膿や洗浄液を受け止めて保持する役割があり、処置中に衣類やシーツが汚れるのを防ぎます。また、傷口から出る膿や分泌物を観察する用途でも使用されます。
用途と使い分け
膿盆の用途と使い分け
膿盆は、医療機器としてさまざまな用途で使用されます。主には、手術中または処置中の体液や不要な組織の受け皿として用いられます。また、感染した部位のドレナージや排液の収集にも使用できます。膿盆にはさまざまな形状とサイズがあり、使用する目的に応じて使い分けられます。例えば、大きい円形の膿盆は手術中に体液や組織を大量に受け止めるのに適しており、長細い膿盆は深い患部や狭い部位の排液を収集するのに適しています。
素材の種類
-素材の種類-
膿盆の素材は、使用目的や耐久性によって異なります。
ステンレス鋼は、高い耐久性と耐食性を備えた一般的な素材です。外科手術や湿式治療などの過酷な環境で使用される膿盆に適しています。
プラスチックは軽量で安価な素材です。軽度の使用やディスポーザブル器具として適しています。
アルミニウムは軽量で熱伝導性に優れています。滅菌が不要な低侵襲な処置に適しています。
シリコンは柔軟で非粘着性の素材です。創傷のドレッシングや弾力性に優れた膿盆に適しています。
膿盆の素材を選択する際には、 intended ユースケース、耐久性、価格、滅菌の要否を考慮することが重要です。
ガーグルベースンとの違い
膿盆とガーグルベースンの違いは、その用途にあります。膿盆は通常、排膿や患部の洗浄に使用されます。一方、ガーグルベースンはうがい用で、口腔内の洗浄や術後のうがいなどに用いられます。形状的にも異なり、膿盆は通常円形または楕円形ですが、ガーグルベースンは柄が付いており、患者が自分で持ちやすく設計されています。また、膿盆は通常、ステンレス製やプラスチック製ですが、ガーグルベースンはガラス製や陶製のものもあります。
介護用品としての活用
介護用品としての活用
医療機器としてだけでなく、膿盆は介護用品としても幅広く活用されています。例えば、介助が必要な方が入浴する際に湯を張って使用したり、洗浄や排泄物の処理に役立てたりします。また、失禁や排泄物の処理が必要な方が座っている車いすやベッドの上に直接置いて、汚物を直接受け取ることができるので、介護者の負担を軽減します。さらに、膿盆は、介助が必要な方がベッド上で食事を摂る際のトレーとして利用することもでき、食べこぼしや食器の落下を防ぐことができます。