非対称性緊張性頸反射とは?
医療と看護を知りたい
『非対称性緊張性頸反射』って何ですか?
医療の研究家
新生児に見られる原始姿勢反射で、首を一方に向けると特定の肢体が伸展したり屈曲したりする反応です。
医療と看護を知りたい
具体的にはどういう反応ですか?
医療の研究家
首を右に向けると、右側の上下肢が伸びて、左側が曲がるというものです。生後4カ月経つと、この反応はなくなります。
非対称性緊張性頸反射とは。
新生児に見られる原始反射の一つに「非対称性緊張性頸反射」があります。
この反射は、新生児を仰向けに寝かせて首を一方に傾けると、その方向を向いた顔と手足が伸び、反対側は曲がるという特徴があります。例えば、首を右に傾けると、右側の顔と手足が伸び、左側は曲がります。
この反射は、大脳がまだ十分に発達していない新生児に見られ、通常、生後4か月頃になると消えます。
非対称性緊張性頸反射とは?
非対称性緊張性頸反射(ATNR)とは、乳児の出生時に見られる正常な原始反射の1つです。この反射は、首が片側に傾くと、その反対側に腕や脚が伸び、反対側に腕や脚が曲がります。この反射は、赤ちゃんの頭部や首の動きを制御し、発達に欠かせません。通常、生後4~6か月頃に自然に消失します。
非対称性緊張性頸反射の仕組み
-非対称性緊張性頸反射の仕組み-
非対称性緊張性頸反射とは、頭や首の動きの変化に対して首の筋肉が緊張状態となる反射です。この反射は、赤ちゃんが子宮内で頭の向きを変える際や、誕生後に首を回す際に首の安定性を確保するために働いています。
頭が一方方向に傾くと、その側の首の筋肉が収縮し、反対側の筋肉が弛緩します。この筋肉の緊張の変化により、首が傾けた方向に回旋し、顔は反対方向に向きます。この反応は、赤ちゃんが物体を注視したり、周囲の環境から刺激を受けるために頭を動かすのを助けます。
非対称性緊張性頸反射の出現時期
非対称性緊張性頸反射は、一般的に新生児にみられる原始反射です。 頭を横に傾けると、傾けた側の手足が曲がったり(屈曲)、反対側の手足が伸びたり(伸展)します。この反射は、生後約3~4か月で消失し、他の反射に置き換わります。
非対称性緊張性頸反射の消失時期
非対称性緊張性頸反射の消失時期は、通常は生後4~6ヶ月頃です。この反射が消失しないと、首の動きが悪くなり、姿勢や運動の発達に影響が出る可能性があります。また、片側の耳だけを向いて寝たり、斜頸(首が傾いたまま固まってしまう状態)になったりすることもあります。
非対称性緊張性頸反射と脳発達
非対称性緊張性頸反射とは、首の向きによって姿勢や運動の協調性を制御する、生後数か月間に見られる原始反射です。この反射が正常に統合されると、脳の発達と運動機能の改善に寄与します。
しかし、非対称性緊張性頸反射が適切に統合されない場合、脳の発達に影響が出る可能性があります。例えば、首の向きが左右非対称になると、視覚情報の処理や運動の協調性に影響が出ることがあります。さらに、感情の制御や認知機能の発達にも遅れが生じる可能性があります。そのため、非対称性緊張性頸反射の統合は、脳の健康的な発達にとって重要であると考えられています。