JPTECとは？｜救急救命士のプレホスピタル外傷教育プログラム

JPTECとは？｜救急救命士のプレホスピタル外傷教育プログラム

JPTECとは？｜救急救命士のプレホスピタル外傷教育プログラム

医療と看護を知りたい

先生、「JPTEC」ってどういう意味ですか？

医療の研究家

『ジャパン・プリホスピタル・トラウマ・エバリュエーション・アンド・ケア』の略で、病院前での外傷教育プログラムだよ。

医療と看護を知りたい

なるほど。防ぎうる外傷死亡を防ぐために、外傷の初期治療を標準化してるんですね。

医療の研究家

うん。特に最初の1時間をゴールデンアワーと呼び、重症患者の救命率を上げるために迅速な搬送が重要なんだ。

JPTECとは。

救急救命士を対象とした「JPTEC（じぇいぴーてっく、Japan Prehospital Trauma Evaluation and Care）」とは、病院前の救急外傷処置に関する教育プログラムです。

このプログラムは、医療システムの向上と外傷の初期治療の標準化を促進し、防げるはずの死亡率（PTD）を撲滅することを目指しています。

重傷外傷では、「ゴールデンアワー」と呼ばれる受傷から決定的治療までの1時間以内に対処することで、生存率が大きく変わると言われています。さらにその中でも最初の10分は「プラチナタイム」と呼ばれ、重症患者の救命率向上には迅速かつ適切な搬送が不可欠です。

JPTECは病院前の処置に関するプログラムですが、医師向けの「JATEC」という病院内の外傷診療プログラムもあり、病院前と病院内での一貫した外傷教育が目指されています。

JPTECの詳細はこちらの外部サイト（JPTEC協議会）をご覧ください。
【JPTEC協議会】 http://www.jptec.jp/index.html

JPTECの概要

JPTEC（日本プレホスピタル外傷教育委員会）は、救急救命士に対して、院外傷傷者の初期対応とトリアージに関する教育を行うプログラムです。JPTECは、救急救命士が外傷患者の予後を改善するための知識とスキルを習得するための系統的なカリキュラムを提供しています。

このプログラムは、外傷患者の初期評価、治療、搬送に重点を置いており、現場での迅速かつ効果的な対応を可能にします。また、JPTECでは、外傷患者のトリアージの原則と技術についても指導します。これにより、救急救命士は、限られた資源の中で、最も緊急性の高い患者を特定し、適切な治療施設に搬送することができます。

JPTECの目的

救急救命士のプレホスピタル外傷教育プログラムであるJPTECは、外傷患者の救命率向上と予後改善を目指しています。その目的は、救急救命士に外傷における救急処置のエビデンスに基づいた知識と技術を習得させ、現場での適切な対応を可能にすることです。具体的には、一次救命処置、止血法、気道確保、骨折固定などの外傷ケアに関する体系的な教育を提供しています。

Golden Hourとプラチナタイム

-Golden Hourとプラチナタイム-

外傷の治療において、「Golden Hour」と「Platinum Time」という2つの重要な概念があります。Golden Hourとは、負傷後最初の1時間のことで、この間に適切な治療を受けると生存率が大幅に向上します。一方、Platinum Timeとは、Golden Hourの後に続く4時間のことで、この期間にも早期介入が重要です。

どちらも負傷後の早期治療が救命に不可欠であることを強調しています。外傷患者の状態が安定し、搬送が可能になった場合、Golden HourまたはPlatinum Timeの内に救急医療病院に搬送することが望ましいとされています。適切な治療を受けられるかどうかにかかわらず、この期間内に処置を行うことで、患者の生存率と予後が改善されます。