輻輳反射→ 瞳孔反射における寄り目反応
医療と看護を知りたい
「輻輳反射」の仕組みを教えてください。
医療の研究家
「輻輳反射」は、近くのものを見る際に両目が内側に向き、瞳孔が小さくなる反応です。
医療と看護を知りたい
どうして瞳孔が小さくなるんですか?
医療の研究家
内直筋が収縮すると、瞳孔を小さくなるように作用する神経が刺激されるからです。
輻輳反射とは。
「輻輳反射」とは、瞳の反射の1つで、近くに焦点を合わせる際に起こります。目の内側の筋肉が収縮して両目が内側に寄り(輻輳運動)、その刺激によって瞳孔が小さくなります。この一連の反応が輻輳反射と呼ばれています。
輻輳反射とは?
輻輳反射とは、両方の目を対象物の方向に向けて寄り目をさせる反射です。対象物が目から遠ざかると輻輳を緩め、近くに来ると強めて、対象物をくっきりと見るのに役立ちます。この反射は、目の外側の筋肉(外直筋)と内の筋肉(内直筋)が協調して機能することで実現します。外直筋は目を外側に引っ張り、内直筋は内側に引っ張ります。輻輳反射は、脳の動眼神経核に制御されています。
輻輳反射の仕組み
-輻輳反射の仕組み-
輻輳反射とは、両眼が内側に寄ることで起こる瞳孔収縮反応のことです。目の前に物体を近づけると、網膜に映る像は遠ざかるため、両眼は寄り目をして像を網膜の中心に捉えようとします。この寄り目の動作によって、瞳孔が収縮し、光が網膜に入る量が減ります。これにより、網膜に像が鮮明に結ばれ、物体をより鮮明に見ることができます。
この反射は、主に外眼筋の内側直筋が支配しています。内側直筋は、眼球を内側に寄せる筋肉で、輻輳反射に伴って収縮します。また、動眼神経が内側直筋に神経支配を行っており、この神経を介して脳からの信号が伝達されます。脳は、視覚情報に基づいて、内側直筋の収縮や瞳孔の収縮を制御しているのです。
輻輳反射の臨床的意義
輻輳反射は、臨床的に大きな意義を持ちます。 近見視を測定する近見法では、輻輳反射を利用して近見視力を検査します。輻輳反射は、調節異常や oculomotor 麻痺の診断にも役立ちます。辐輳反射が正常でない場合、調節障害や外眼筋麻痺の可能性が疑われます。さらに、輻輳反射は、近見時の視覚情報を処理する脳内の神経回路の評価にも使用できます。
輻輳反射の異常
-輻輳反射の異常-
輻輳反射とは、ものが目の近くにあるときに両目が内側に寄り(ようになる反応)を送る反射のことです。この反応は、目のピントを合わせて近くのものを見るために不可欠です。しかし、輻輳反射に異常があると、近くのものに焦点を合わせることが難しくなります。
輻輳反射に異常がある原因はさまざまです。外傷、神経障害、特定の薬物などによって引き起こされる場合があります。異常は、輻輳が過剰になる(輻輳過剰)か、輻輳が不足する(輻輳不全)という形で現れます。輻輳過剰は、近くのものを見るときに両目が過度に内側に寄りすぎてしまう状態です。一方、輻輳不全は、近くのものを見るときに両目が十分に内側に寄らない状態です。
輻輳反射の異常は、さまざまな症状を引き起こします。近くのものをぼやけて見たり、二重に見たりすることができます。また、頭痛、目の疲れ、吐き気などを伴うこともあります。輻輳反射の異常が疑われる場合は、眼科医に相談することが重要です。
輻輳反射に関する研究
輻輳反射に関する研究は、輻輳反射(両眼が内側に寄ることで起こる瞳孔反応)のメカニズムを解明することを目的としています。この反射は、近くを見る際にピントを合わせ、画像を明確にするために不可欠です。
過去数十年間で、輻輳反射の神経生理学的研究が進展し、動眼神経核、上丘、網様体賦活系などの脳領域が輻輳反射に関与していることが明らかになりました。さらに、輻輳反射と調節反応(レンズの厚さの変化)との相互作用も調査され、両者が密接に関連していることが示されています。