新生児特定集中治療室（NICU）ってなに？
医療と看護を知りたい
新生児特定集中治療室（NICU）について教えてください。
医療の研究家
NICUは、疾患のある新生児を集中管理・治療するための施設です。保育器や人工呼吸器などの医療機器を備えています。
医療と看護を知りたい
NICUの主な対象となる新生児について教えてください。
医療の研究家
早産児や低出生体重児、先天性心疾患を患った新生児が主な対象となります。
新生児特定集中治療室とは。
新生児を専門に扱う病院の部門に「新生児特定集中治療室（NICU）」があります。ここでは、病気を持った新生児に集中して治療やケアを行っています。NICUには、保温器、人工呼吸器、心拍モニター、小児用の点滴器具などが完備されています。対象となるのは、早産児、低出生体重児、先天性心疾患を持つ新生児などです。NICUは、日本語で「新生児特定集中治療室」と表され、日本では1970年代から導入が始まりました。
NICUとは？
新生児特定集中治療室（NICU）とは、早産や未熟児、重篤な病気を持つ新生児のための専門的な集中治療室です。NICUでは、呼吸器系、循環器系、消化器系の疾患など、新生児に発生するさまざまな重篤な疾患に対応するための高度な医療が提供されています。
NICUは、未熟児や低出生体重児にも対応しています。未熟児は、標準的な妊娠期間の37週未満で生まれた新生児で、低出生体重児は、出生時体重が2,500グラム未満の新生児です。これらの新生児は、呼吸や摂食障害など、健康上の問題を抱えることが多く、NICUでの特別なケアが必要になります。
NICUの対象となるのは？
NICUの対象となるのは、早産児や低出生体重児、呼吸器系の疾患や心臓疾患など、さまざまな疾患を持つ新生児です。また、胎児異常や感染症のため、出生後に特別な治療や管理を必要とする新生児も対象となります。具体的には、以下のような症状や疾患を持つ新生児がNICUに入院します。
* 早産（妊娠37週未満で生まれた赤ちゃん）
* 低出生体重（出生時体重が2,500グラム未満の赤ちゃん）
* 未熟児（肺や他の臓器が未熟な赤ちゃん）
* 呼吸器系の疾患（新生児呼吸窮迫症候群など）
* 心臓疾患（先天性心疾患など）
* 胎児異常（口唇口蓋裂やダウン症など）
* 感染症（敗血症や髄膜炎など）
NICUの特徴
NICUの特徴
新生児特定集中治療室（NICU）とは、体重が2,500グラム未満の低出生体重児や、呼吸器系の疾患や先天性疾患など、特殊な医療的ケアを必要とする新生児を対象とした集中治療室です。
NICUの特徴として、以下が挙げられます。
* 高度な医療機器を備えているNICUには、人工呼吸器、心電図モニター、X線撮影装置などの高度な医療機器が備えられています。これにより、新生児の命を脅かすような急変にも迅速に対応できます。
* 専門の医療スタッフNICUには、新生児の集中治療に特化した医師、看護師、理学療法士などの専門スタッフが配置されています。彼らは、新生児の病状を的確に判断し、最適な治療を提供します。
* 家族の関わりNICUでは、家族の関わりが重視されています。両親はNICU内で新生児の側に付き添うことができ、授乳や抱っこなど、新生児の成長に貢献することができます。
NICUの役割
新生児特定集中治療室（NICU）の最も重要な役割の一つは、早産や病気を持って生まれた新生児の集中治療を提供することです。NICUでは、最先端の医療機器と熟練した医療スタッフによって、新生児に24時間体制のケアが提供されます。このケアには、呼吸管理、輸血、手術などが含まれます。また、NICUでは、新生児とその家族に教育とサポートも提供しています。医療スタッフは、家族に新生児の治療やケアについて説明し、家族が新生児の世話に自信を持てるようにサポートします。さらに、NICUでは、新生児の退院後のフォローアップケアも行っています。
NICUの歴史
新生児特定集中治療室（NICU）の歴史は古く、その起源は19世紀にさかのぼります。1888年、ドイツでフランツ・インファンタスが、未熟児のために温度調節された保温器を開発しました。その後、1958年に米国でアレクサンダー・シェパードが、新生児に呼吸補助を行う近代的なNICUを設立しました。
1960年代に入ると、NICUの数は急増し、それは低出生体重児や未熟児の生存率が飛躍的に向上したからです。また、呼吸器や人工栄養などの医療技術の進歩も、NICUの発展に貢献しました。さらに、1970年代に生まれた周産期医療という概念が、NICUの役割を拡大し、予防と早期介入の重要性を強調しました。