POMRとは？問題志向型診療録の活用法
医療と看護を知りたい
POMRって具体的にどういうものですか？
医療の研究家
患者の問題に焦点を当てて、その問題解決に沿って医療記録を取る方法のことだよ。
医療と看護を知りたい
ということは、チーム間で情報を共有しやすくなるということですか？
医療の研究家
その通り。問題が明確になり、各職種の介入がわかりやすくなるんだ。
POMRとは。
医療分野で使われる「POMR」とは、「問題志向型診療録」のことです。POMRは、患者の抱える問題に着目し、その解決を重視した医療（POM：問題志向型医療）の実践に合わせた記録方法です。POMRに記録することで、医療チームで解決すべき問題が明確になり、その解決に向けて多職種が連携した介入が円滑に行えるようになります。
POMRとは
-POMRとは-
POMR（Problem-Oriented Medical Record）は、患者さんの問題を軸にして診療情報を記録する方法です。従来の診療録は時系列順に記録していくのに対し、POMRでは問題ごとに整理して記録します。これにより、問題の発生から解決までの経過が把握しやすく、治療計画の立案や評価が容易になります。また、問題の長期的な追跡も可能です。
POMRの仕組み
-POMRの仕組み-
問題志向型診療録（POMR）は、患者の問題を特定し、解決するための診療録の体系です。従来の診療録とは異なり、POMRは時系列ではなく、患者の問題を中心に構成されています。
POMRには、以下のような特徴があります。
* 問題リスト患者の現在の問題の一覧。
* 進行記録問題に対する評価、介入、アウトカムの記録。
* プラン問題を解決するための具体的な計画。
* 補足文書検査結果や他の関連情報を記録。
POMRでは、医療従事者は患者の問題を特定し、プランを作成し、その進捗状況を監視します。問題が解決すると、問題リストから削除されます。この体系的なアプローチにより、医療従事者は患者のケアを包括的に管理し、アウトカムを向上させることができます。
POMRのメリット
POMRのメリットとは、患者さんの状態の把握やケアのマネジメントをより効率的かつ効果的に行うことができることです。POMRでは、患者の問題やニーズが明示的に記載され、それに応じた具体的なケアプランが作成されます。これにより、各医療従事者の役割が明確になり、ケアの重複や見落としを防ぐことができます。また、POMRは患者さんの現在の状態や病歴を時系列的に記録するため、医療従事者は患者さんの状態の変化を容易に把握して適切な対応を取ることができます。これにより、患者の回復期間の短縮や治療費の節約につながる可能性があります。
POMRの活用法
POMRの活用法
POMR（問題志向型診療録）は、患者さんの健康状態を問題 محورに管理する診療録です。患者さんの問題を明確にし、それに関連する情報を集約することで、計画的なケアの提供や、治療の有効性の評価が可能となります。
POMRを使用する際には、まず患者さんの問題点を特定します。問題点とは、患者さんが現在抱えている、または将来起こり得る健康上の問題であり、解決または管理が必要なものです。問題点は、病名や症状、社会的要因などが含まれます。次に、問題点ごとに、現在の状態、患者さんの目標、治療計画、評価を記載します。
POMRは、患者さんの状態を時系列的に記録し、ケアの継続性を確保できます。また、問題点を明確にすることで、治療の優先順位を決定し、患者さんのニーズに合わせた適切なケアを提供できます。さらに、治療の有効性を定期的に評価することで、効果がない治療を中止し、より効果的な治療法を選択できます。