外耳炎について知っておきたいこと
医療と看護を知りたい
先生、『外耳炎』について教えてください。
医療の研究家
外耳炎とは、耳介から外耳道に何らかの原因で炎症が生じた状態のことだよ。
医療と看護を知りたい
「水泳選手によく見られる」とのことですが、なぜですか？
医療の研究家
水泳選手は、水の中で長時間過ごすため、耳の中に水が入りやすく、その結果、細菌が繁殖して炎症を起こしやすくなるんだよ。
外耳炎とは。
「外耳炎」は、耳の耳介から外耳道にかけての部位に炎症が起こった状態を指す耳鼻咽喉科用語です。水泳選手に多くみられることから、「スイマーズイヤー」とも呼ばれています。
外耳炎とは何か
外耳炎とは、耳の入り口から鼓膜までの範囲に炎症を起こす病気です。外耳道と呼ばれるこの領域は、皮膚と軟骨で覆われており、耳垢や細菌を排除する役割があります。外耳炎になると、耳の痛み、かゆみ、耳だれ、難聴などの症状が現れます。原因としては、細菌や真菌の感染、外耳道への異物の侵入、過剰な耳垢の蓄積などが挙げられます。外耳炎は適切な治療を受ければ治る病気ですが、重症化すると鼓膜や中耳にまで炎症が及ぶ恐れがあります。
外耳炎の原因
外耳炎の原因は多岐にわたります。外耳に過剰に水分が溜まると細菌が繁殖しやすくなり、外耳炎を誘発することがあります。一般的な原因としては、以下のものが挙げられます。
* 水泳やお風呂などの過度の湿気
* 耳掃除による耳垢の過剰除去
* 外傷（ピアスホールの感染など）
* 耳栓の不適切な装着
* アレルギーや湿疹による皮膚の炎症
外耳炎の症状
-外耳炎の症状-
外耳炎になると、以下のような症状が現れます。外耳道が赤く腫れ、痛みや痒みを伴います。耳から黄色っぽい膿が流れ出し、耳詰まりや難聴を招くこともあります。さらに、耳鳴りやめまいを伴う場合も。症状が進行すると、耳介にまで炎症が広がり、耳介が腫れて変形することがあります。
外耳炎の治療法
外耳炎の治療法は、その重症度と原因によって異なります。軽度の外耳炎の場合、抗菌薬や抗真菌薬の点耳薬で治療できます。ただし、感染がより重度の場合は、抗菌薬の飲み薬や点滴が必要になる場合があります。
外耳炎を引き起こす基礎疾患がある場合は、その治療も行う必要があります。例えば、アレルギー性鼻炎の場合は抗ヒスタミン薬やステロイド薬を処方されます。また、外耳道が狭くなっている場合は、耳垢を除去したり、外耳道の拡張手術を行う必要が生じることもあります。
外耳炎の予防法
外耳炎の予防には、日々の習慣を見直すことが大切です。まず、耳掃除は刺激を与えるため、避けることをおすすめします。耳垢には耳の乾燥を防いだり、異物を寄せ付けない役目があります。また、耳の保湿も重要です。入浴時などに耳に水が入ったら、タオルやドライヤーで優しく水分を拭き取ってください。ただし、耳の奥深くまで拭くのは控えましょう。スイミングを楽しむ場合は、耳栓の使用や水泳後には耳の消毒用液で耳を洗浄すると、外耳炎のリスクを軽減できます。最後に、耳かきなど尖ったものを耳の中に入れるのは厳禁です。耳の繊細な皮膚を傷つけてしまう可能性があります。