耳垢栓塞とは?原因や治療について
医療と看護を知りたい
「耳垢栓塞」とはどのような状態ですか?
医療の研究家
耳垢栓塞とは、耳垢が外耳道を塞いでしまう状態です。
医療と看護を知りたい
外耳道が塞がるとどのような症状が出ますか?
医療の研究家
難聴、耳の痛み、耳鳴り、咳や異物感などが現れます。
耳垢栓塞とは。
耳の診療を行う「耳鼻咽喉科」で使われる用語に「耳垢栓塞」があります。これは耳垢によって耳の管(外耳道)が塞がれてしまった状態を指します。
耳垢栓塞の原因
-耳垢栓塞の原因-
耳垢栓塞は、耳垢が過剰に産生されたり、耳垢の排出が妨げられたりすることで引き起こされます。過剰な耳垢の産生は、遺伝的要因や加齢、湿度の高い環境などの要因が関係しています。耳垢の排出が妨げられる要因としては、綿棒の使用、耳栓の長期着用、狭い耳道などがあります。また、皮膚疾患や炎症によって耳垢の粘性が高まり、排出されにくくなることも耳垢栓塞の原因となります。加えて、難聴や耳鳴りなどの耳の病気があると、耳垢の排出が阻害される可能性があります。
耳垢栓塞の症状
-耳垢栓塞の症状-
耳垢栓塞は、耳垢が耳道に蓄積して塞がってしまう状態です。主な症状は、片方のまたは両方の耳に以下のような症状が現れます。
* 耳のつまり感
* 耳鳴り
* 難聴
* 耳の痛み(耳垢栓塞が感染を起こした場合)
* 咳(耳垢栓塞が耳管を塞いでいる場合)
症状は、耳垢栓塞の大きさや硬さ、耳道の形状によって異なります。耳垢が少量であればほとんど症状がなく、気づかないこともあります。しかし、蓄積した耳垢が耳道を完全に塞ぐと、難聴や痛みなどの症状が現れます。
耳垢栓塞の治療
耳垢栓塞の治療は、通常、外来で行われます。最も一般的な方法は、医師が耳栓塞を耳鏡を使用して除去することです。洗浄液または耳軟化剤を使用して、耳垢栓塞を柔らかくして取り除きやすくすることもできます。
また、医師が吸引装置を使用して、耳垢栓塞を吸い出すこともあります。この方法は、耳垢栓塞が非常に硬くなっている場合に用いられます。
治療後、医師は耳道を洗浄して、残っている耳垢や破片を取り除きます。また、耳垢栓塞が再発するのを防ぐために、耳垢除去用ローションや耳栓を使用することを推奨するかもしれません。
耳垢栓塞の予防
耳垢栓塞の予防には、耳垢が過剰にたまらないように注意することが重要です。耳垢は自然に排出されるものですが、過剰にたまると栓塞の原因となります。予防策としては、以下のようなことが挙げられます。
* -綿棒の使用を避ける- 綿棒は耳垢を奥に押し込んでしまう可能性があります。
* -耳掃除を頻繁に行わない- 頻繁な耳掃除は、耳垢の自然な排泄を妨げることがあります。
* -水泳や入浴後には耳を乾かす- 水が耳の中に入ると、耳垢を軟化させて栓塞を起こしやすくなります。
* -耳垢がたまりやすい場合は、医師に相談する- 耳垢がたまりやすく栓塞を繰り返す場合は、医師に相談しましょう。耳垢を安全に取り除く方法を指導してもらえます。
耳垢のケアについて
耳垢のケアに関して、以下の点を心がけることが重要です。過剰な耳垢の蓄積を防ぐ定期的な耳垢除去を行いましょう。綿棒や耳かきなどの鋭利な器具を耳道に使用するのは避けてください。これらの器具は耳垢を押し込んでしまい、さらに栓塞になる可能性があります。代わりに、医師や薬剤師に相談して、耳垢を軟化させる市販の耳垢除去剤を使用しましょう。また、シャワーや入浴中に耳に水が入らないように注意し、耳垢を濡らさないようにしましょう。濡れた耳垢はふやけて腫脹し、栓塞を悪化させる恐れがあります。