めまいに関する知識を深めよう
医療と看護を知りたい
先生が説明してくれた『めまい』について、平衡機能と関連付けて質問があります。
医療の研究家
そうですね。めまいと平衡機能の関係について伺いたいのですか?
医療と看護を知りたい
はい。平衡機能を保つためには、足裏や関節、筋肉、視覚、内耳の平衡感覚などから情報が統合されると伺いました。そのうち、内耳の平衡感覚の障害が末梢性めまいの主な原因となるということですが、具体的にはどのような仕組みですか?
医療の研究家
末梢性めまいは、内耳にある三半規管や耳石器という器官が障害を受けることで発生します。これらの器官は、頭の動きや重力を感知しており、脳にバランスに関する情報を伝えています。内耳の障害があると、脳が混乱して、自分が動いていないのに周囲が動いているかのように錯覚を起こし、めまいが生じます。
めまいとは。
-めまいとは-
めまいとは、自分の体の感覚と周囲の空間の認識がずれて生じる、錯覚または異常感覚のことです。
具体的には、自分が(または頭が)静止しているにもかかわらず、周囲がぐるぐると回っているように感じたり見えたり、ふわふわと揺れている感覚がある状態です。また、歩行時に体が揺れたり、左右どちらかの方向に傾いたりする感覚もめまいに含まれます。
患者さんから出る具体的な訴えには、「ふわふわする」「目が回る」以外にも、「意識が遠のく」「地面に引き込まれるような」など、さまざまな表現があります。
-原因-
めまいの主な原因は、平衡機能の障害です。平衡機能とは、立ったり、歩いたり、動いたりしたときに転倒しないように制御するものです。通常、次の情報を脳が統合して、体幹や四肢に伝達され、バランスのとれた姿勢を保っています。
* 固有知覚(足裏や関節の曲がり、筋肉の緊張などの情報)
* 視覚(目からの情報)
* 内耳の平衡感覚(重力や頭の動きを感知)
めまいの原因として多いのは、「内耳の平衡感覚」の障害による末梢性めまいです。一方、「脳」の障害によるものを中枢性めまいと呼びます。
* -末梢性めまい:- 典型的には「激しくグルグルと目が回る」回転性めまいで、起床時や寝返りのときに起こる良性発作性頭位めまい症が代表的な疾患です。浮動性めまいを訴えることもあります。
* -中枢性めまい:- 「ふわふわする」浮動性めまいを訴えることが多く、脳の梗塞や出血が原因となるため、緊急性を伴います。めまい以外にも、体の運動・感覚麻痺などの症状が出ることもあります。また、回転性めまいを症状とする小脳梗塞・出血もあるので注意が必要です。
-診断-
めまいでは、以下のような症状が見られることがあります。
* 眼振(眼球の律動的な不随意運動)
* 立位での体の揺れ
* 歩行時の体の揺れや傾き
めまいの鑑別には、問診が重要です。めまいの性質(回転性、浮動性)、持続時間、発作時の状況、随伴症状などを聴取した上で、各種検査で診断を進めます。
また、めまいには、平衡機能の障害以外にも、不整脈などの循環器疾患やホルモン異常(更年期障害)、心因性などの原因があります。
めまいの定義と症状
めまいの定義と症状
めまいとは、自分の身体が動いたり回転したりしているような感覚のことです。めまいは、平衡感覚をつかさどる内耳や脳の障害によって引き起こされます。一般的な症状としては、ふらつき、よろめき、回転性のめまいなどがあります。めまいは一時的なものから慢性的なものまで、その程度や期間はさまざまです。
めまいの原因
めまいの原因を理解することは、効果的な治療のためには不可欠です。めまいを引き起こす原因には、内耳の機能障害、脳の異常、循環器系の問題など、さまざまです。内耳の異常には、メニエール病や前庭神経炎などが挙げられます。脳の異常としては、脳卒中や脳腫瘍などが原因となることもあります。循環器系の問題では、低血圧や貧血がめまいを引き起こすことがあります。また、薬剤の副作用や脱水症も、めまいの原因となる場合があります。
末梢性めまいと中枢性めまいの違い
めまいとは、自分または周囲が動いているような錯覚を感じる症状のことで、その原因はさまざまです。めまいの原因を大きく分けると、末梢性めまいと中枢性めまいの2つに分類できます。
末梢性めまいは、内耳の障害によって引き起こされます。内耳には平衡感覚を感知する器官があり、この器官が機能不全を起こすと、めまいが起こります。代表的な末梢性めまいには、良性発作性頭位めまい症(BPPV)やメニエール病などがあります。
一方、中枢性めまいは、脳や脳幹の障害によって引き起こされます。脳や脳幹は平衡感覚を制御する神経を伝達しているため、これらの部位に障害が生じるとめまいが起こります。代表的な中枢性めまいには、脳卒中や多発性硬化症などがあります。
めまいの鑑別と検査
めまいの鑑別と検査
めまいは、様々な原因によって起こる可能性があります。適切な治療を受けるためには、その原因を特定することが重要です。医師は、患者さんの病歴や症状を詳しく尋ね、身体診察を行います。また、以下のような検査を実施して鑑別を行います。
* 平衡機能検査目隠しをした状態でバランスを保つ能力を評価します。
* 眼振検査眼の異常な動きを調べます。
* CTスキャンやMRI脳や内耳の画像を撮影し、異常がないか調べます。
* 聴力検査内耳の機能を評価します。
* 心電図検査心臓の状態を調べます。
これらの検査により、医師はめまいの原因を特定し、適切な治療法を選択することができます。
その他のめまいの原因
その他のめまいを引き起こす要因は数多くあります。内耳の疾患のほかにも、脳卒中や脳腫瘍などの脳の病気もめまいの原因となり得ます。首のけがや動脈硬化などの循環器系の問題も、めまいに関連することがあります。薬の副作用や過労やストレスなどの生活習慣も、めまいを引き起こす可能性があります。