言語聴覚士とは?医療の専門職
医療と看護を知りたい
『言語聴覚士』とは具体的にどのようなことをする職種ですか?
医療の研究家
言語聴覚士とは、音声機能や言語機能、聴覚に障害のある方を対象に、その機能の維持・向上を図る検査や指導、訓練を行う専門家です。
医療と看護を知りたい
なるほど、障害のある方のコミュニケーション能力向上をサポートするんですね。
医療の研究家
その通りです。言語聴覚士は、障害のある方のコミュニケーション能力を高め、生活の質を向上させることに貢献しています。
言語聴覚士とは。
耳鼻咽喉科に関連する専門用語「言語聴覚士」とは、音声、言語、聴覚に障害がある方を対象に、機能の維持や向上を図るための検査、指導、訓練を行う専門職です。1999年に国家資格として新設されました。
言語聴覚士の役割
言語聴覚士は、医療における専門職であり、コミュニケーションや飲み込みに問題を抱える人々を評価し、治療を行います。コミュニケーションの問題とは、話し言葉、書き言葉、非言語的なコミュニケーション(表情やジェスチャー)に困難があることを指します。彼らは、言語、音声、認知スキルの評価と治療を行い、個人のコミュニケーション能力の向上を図ります。また、飲み込みの困難を評価し、飲み込みを安全かつ効率的に行えるようにするための治療を提供します。
対象となる障害
言語聴覚士が対象とする障害は、主に音声、言語、コミュニケーションに関わるものです。具体的には、失語症(脳卒中などの脳損傷による言語障害)、構音障害(発音障害)、吃音(どもり)、難聴(聴力障害)、認知症(記憶力や判断力などの認知機能が低下する症状)などがあります。また、声帯ポリープや声帯麻痺などの音声障害や、嚥下障害(ものを飲み込む機能の低下)も対象となります。
必要な検査と訓練
言語聴覚士による必要な検査と訓練は、患者のニーズを評価し、適切な治療計画を立案するために行われます。検査は、音声や言語の明瞭度、コミュニケーション能力、嚥下機能などを評価するために用いられます。
訓練は、患者のコミュニケーション能力や嚥下機能の向上を目的として行われます。言語療法では、発音や文法の改善に焦点を当て、音声療法では、声の明瞭度やピッチの向上を目指します。また、嚥下訓練では、安全で効果的な嚥下を促すためのエクササイズやテクニックが指導されます。
国家資格の取得方法
国家資格を取得するための方法は、大きく分けて-2つ-あります。1つ目は、大学または専門学校で言語聴覚士養成課程を修了することです。この課程では、言語聴覚障害に関する知識や技術を体系的に学び、卒業時には国家試験を受験する資格が得られます。
2つ目は、-養成機関での実務経験-を経て、国家試験を受験する方法です。実務経験は、言語聴覚療法の現場で一定期間従事することで得られます。この方法では、大学または専門学校を卒業していない方でも国家資格を取得できます。
言語聴覚士になるために
-言語聴覚士になるために-
言語聴覚士になるには、大学または専門学校での4年制の言語聴覚学科を卒業する必要があります。そのカリキュラムには、言語学、音声学、聴覚学、言語聴覚障害学などの基礎的な科目のほか、診断や治療に関する実践的なトレーニングが含まれています。また、国家試験に合格することも必要です。国家試験は、言語聴覚障害のある人々の評価、診断、治療に関する知識とスキルの評価を行います。