3-3-9度方式：意識障害の評価法
医療と看護を知りたい
3-3-9度方式について教えてください。
医療の研究家
3-3-9度方式は、日本の意識障害の評価方法で、ジャパンコーマスケールとも呼ばれます。
医療と看護を知りたい
評価方法はどのようなものですか？
医療の研究家
3-3-9度方式には3つの評価項目があります。目の開き、言語、運動反応です。各項目を3段階で評価し、合計9点満点で意識障害の程度を判定します。
3-3-9度方式とは。
「医学用語の『3-3-9 度法』とは、日本の意識障害評価法です。ジャパン・コーマ・スケール（JCS）としても知られています。」
3-3-9度方式とは
3-3-9度方式とは、意識障害を評価するための方法です。この方式では、患者に対する3種類の刺激に9回ずつ反応を評価する必要があります。反応は「1」または「0」で示し、加えた3種類の刺激で合計18ポイントとなります。この評価法は、意識障害の重症度を判断し、適切な治療や管理を提供するために役立てられます。
ジャパンコーマスケール（JCS）
-ジャパンコーマスケール（JCS）-
意識障害の評価法である3-3-9度方式には、ジャパンコーマスケール（JCS）と呼ばれる亜分類方式があります。JCSは、失語症のある場合は3点、失語症のない場合は6点からなる2段階のスケールです。
3段階の評価項目は次のとおりです。
1. 眼を開く自発的に、指示に応じて、または痛み刺激に対して開く。
2. 言語適切な言葉を発話する、混乱した言葉を発話する、または発声ができない。
3. 運動目的に応じた運動をする、屈曲させる、または伸ばす。
各段階にそれぞれ1点から3点までが割り当てられ、合計は3～6点になります。3点未満は重度の意識障害、3～5点は中等度の意識障害、6点は軽度の意識障害または意識清明を示します。
評価方法
3-3-9度方式による評価方法は以下の通りです。まず、患者に3回「目をあけて」と呼びかけ、反応がない場合は「3」と記録します。続いて、肩を軽く揺さぶり3回「目をあけて」と呼びかけ、反応がなければ「3」と記録します。最後に、胸骨を強く押して3回「目をあけて」と呼びかけます。このときも反応がなければ「9」と記録します。各数値の合計が「3-3-9」であれば、患者は意識消失と考えられます。
評価項目
評価項目
3-3-9度方式では、意識障害の重症度を3つの評価項目を基に判定します。1つ目は「眼の開き度」で、自発的に目が開くか、呼びかけで開くか、痛み刺激で開くかを評価します。2つ目は「言語反応」で、方向付けられているか、混乱しているか、発話がないかを調べます。3つ目は「運動反応」で、方向付けられた運動、局所的な運動、屈曲異常、あるいは運動反応がないかを評価します。これらの3つの項目の評価結果を組み合わせることで、意識障害の重症度を推定できます。
特徴とメリット
3-3-9度方式は、意識障害を評価するための手法で、 its simplicity and quickness が特徴です。この方法は、応答性、言語能力、そして眼を開ける能力という3つの項目をそれぞれ3点、3点、9点で評価し、合計点を算出するものです。15点満点中で、スコアが8点以上は軽度、3～7点は中等度、0～2点は重度の意識障害を示しています。3-3-9度方式の利点は、医療従事者だけでなく、一般的な救急隊員も簡単に使用でき、患者の状態を迅速かつ客観的に評価できることです。この手法は、救急時や診療所での意識障害のスクリーニングや経過観察に広く用いられています。