持続的関節他動訓練器とは?リハビリに欠かせない器械
医療と看護を知りたい
持続的関節他動訓練器とはどういうものですか?
医療の研究家
関節のリハビリに利用される器械で、CPM(Continuous Passive Motion)とも呼ばれます。
医療と看護を知りたい
主にどのような手術後に使われるのですか?
医療の研究家
人工膝関節置換術や人工股関節置換術などの膝の手術後にリハビリで使用されます。
持続的関節他動訓練器とは。
関節を動かすリハビリ用機器である「持続的関節他動訓練器」は、人工膝や股関節置換術、膝の靭帯や関節の手術後のリハビリで使用されます。CPM(連続的な受動運動)とも呼ばれます。
この機器では、曲げ伸ばしの角度や速度、時間などを設定し、関節を曲げ伸ばす運動を行います。最初は角度や速度を小さくゆっくり行い、回復具合に合わせて徐々に大きくしていきます。
手術後1~3日間ほど持続的関節他動訓練器を使用し、その後段階的に筋肉や歩行のリハビリに移行していきます。
持続的関節他動訓練器とは
持続的関節他動訓練器とは、リハビリにおいて欠かせない器械の一つです。関節に一定の運動を連続的に与え続けることで、関節の可動域の維持・改善や筋肉の萎縮の予防を図ります。関節可動域が制限されている方や、筋力が低下している方にとって、関節の動きを補助し、運動機能の回復を促進します。
CPM(Continuous Passive Motion)
CPM(Continuous Passive Motion)とは、持続的関節他動訓練器の一種で、リハビリテーションにおいて欠かせない器械です。CPMは、関節を一定の角度で自動的に動かして、可動域の改善や筋肉の緊張の緩和に役立てます。手術後やけがの後のリハビリに広く使用されており、関節の動きを維持し、回復を促進するのに役立ちます。CPMは、自動的に関節を動かすことで、患者が痛みや不快感をあまり感じることなく、効果的にリハビリを行えるように設計されています。
手術後のリハビリでの活用
手術後のリハビリにおいて、持続的関節他動訓練器は極めて重要な役割を果たします。この器械は、固定された関節に対して制御された動きを提供し、術後の拘縮や硬直を防ぎます。手術後、関節は腫脹や痛みにより可動域が制限されますが、持続的関節他動訓練器は、患部を安全かつ効果的に動かして、可動域を回復させるのに役立ちます。また、この器械は、筋力の維持や改善にも貢献し、患者の機能的回復を促進します。適切なパラメータを設定することで、患者の個性的なニーズに合わせて動きをカスタマイズでき、リハビリプロセスの安全かつ効率的な進行を保証します。
CPMの設定と効果
持続的関節他動訓練器(CPM)の設定は、リハビリテーションにおいて非常に重要です。設定は、患者の状態や治療目標によって異なります。医師または理学療法士が、関節の可動域や患者の耐容性などを考慮して適切な設定を行います。一般的には、速度、角度、持続時間、反復回数を設定できます。
CPMの設定によって得られる効果は、関節の拘縮の予防、可動域の改善、疼痛の軽減などがあります。拘縮は、関節が動かされず固定されることで起こる状態です。CPMは、関節を自動的に動かすことで拘縮を防ぐのに役立ちます。また、関節の可動域を徐々に広げ、患者の運動能力を向上させます。さらに、CPMは痛みを軽減する効果もあります。運動による血行促進や関節の可動性改善が、疼痛を低減させます。
リハビリの進め方
リハビリの進め方
持続的関節他動訓練器を使用したリハビリは、段階的に進めます。初期段階では、痛みが許容範囲内であれば、患部の動かせる範囲内で静かに動かします。その後、徐々に動かす範囲と速度を増やしながら、動かせる範囲を拡大していきます。また、運動の頻度も徐々に増やします。リハビリの進行具合は、患者の状態や回復のスピードによって異なります。