医療でよく耳にする『リハ』の意味とは？

医療でよく耳にする『リハ』の意味とは？

リハビリテーションとは

リハビリテーションとは、怪我や病気、障害のために身体機能や社会参加能力が低下した人が、元の状態に戻り、社会の中で自立した生活を送れるようにするための包括的なケアです。リハビリテーションでは、理学療法、作業療法、言語聴覚療法など、さまざまな治療法を組み合わせて、身体的、精神的、社会的機能を向上させることを目指します。さらに、日常生活動作（ADL）の訓練や、職業訓練、社会復帰支援なども含まれます。

リハビリテーション科とは

「リハビリテーション科」とは、病気やケガで機能が低下した人々を対象に、機能回復を図る医療科です。理学療法士、作業療法士、言語聴覚士などのリハビリテーション専門職が連携して、運動機能、日常生活動作能力、コミュニケーション能力の向上をサポートします。リハビリテーション科では、筋力トレーニング、歩行練習、言語訓練などのオーダーメイドのプログラムを通じて、患者さんが元の生活に戻れるよう支援します。

リハビリテーションの目的

「リハリハビリテーション」という言葉は医療分野でよく聞かれますが、その目的は単に機能を回復させるだけではなく、より幅広いものです。

リハビリテーションの主な目的の1つは、病気やけがによって失われた機能を回復し、生活の質を向上させることです。例えば、脳卒中後の患者であれば、歩く、話す、食べるといった日常生活動作を再学習することができます。

さらに、リハビリテーションは、障害を受け入れ、受け入れるためのサポートも提供します。心理的および社会的な側面に対処することで、患者は障害との生活に適応し、自信を取り戻すことができます。また、患者とその家族に教育やトレーニングを提供し、自宅での継続的なケアをサポートすることもあります。

リハビリテーションの対象者

リハビリテーションの対象者とは、疾患や障害により身体機能や活動能力が低下した方々のことを指します。具体的には、脳卒中後の片麻痺、脊髄損傷、関節リウマチ、変形性関節症など、さまざまな疾患や障害によって日常生活に支障をきたしている方が対象となります。また、加齢に伴う身体機能の低下や、スポーツによる怪我などでも、リハビリテーションが必要となる場合があります。

医療業界のその他の略語

医療において「リハ」とはリハビリテーションの略語であり、身体的・精神的機能の回復を図る治療のことです。他にも医療業界には、しばしば略語が用いられます。例えば、CT（コンピュータ断層撮影）は画像診断技術で、MRI（磁気共鳴画像）も同様の技術です。また、X線（エックス線）は医療画像を撮影するために使用され、EEG（脳波検査）は脳の電気的活動を記録します。これらの略語は、医療従事者間でのコミュニケーションを簡略化し、患者にも分かりやすくするためのものです。