PAO2って何?肺胞気酸素分圧がカギ
肺胞気酸素分圧(PAO2)とは、肺胞内にある空気の酸素の分圧のことです。肺胞気(肺胞内の空気)には酸素、二酸化炭素、その他のガスが含まれており、それぞれ分圧を持っています。PAO2は、肺胞気中の酸素の分圧であり、体内の酸素化の指標とされています。
PAO2の計算式は次のとおりです。
PAO2 = (気道圧 - 水蒸気圧) × FiO2
ここで、
* 気道圧肺胞内の総圧力(気圧 + 胸腔内圧)
* 水蒸気圧肺胞気中の水蒸気が及ぼす圧力(通常37℃で47mmHg)
* FiO2吸気中の酸素濃度(通常21%)
PAO2を計算することで、肺胞内の酸素の分圧を推定できます。この値は、体内の酸素化状態を評価したり、肺疾患の重症度を判断したりするために使用されます。