
ワイル・フェリックス反応とは?リケッチア感染症のスクリーニング検査
ワイル・フェリックス反応の仕組み
ワイル・フェリックス反応は、リケッチア感染症のスクリーニングに使用される血清学的検査です。この検査では、感作されていない患者血清が、プロテウス属の特定の菌株に対する凝集反応を示すかどうかを調べます。
この反応の仕組みは、リケッチアとプロテウス属菌株の細胞壁抗原に交差反応性があることに基づいています。リケッチアに感染すると、患者はプロテウス属菌株抗原に対する抗体を産生します。これらの抗体は、感染していない患者血清では凝集反応を示しませんが、プロテウス属菌株に感作された血清では、これらの抗原にくっついて凝集塊を形成します。
ワイル・フェリックス反応は、さまざまなリケッチア感染症のスクリーニングに用いられます。例としては、発疹チフス、回帰熱、ツツガムシ病などがあります。